長崎県
2019 年 3 月、急に倒れたおばあちゃんは、認知症のような症状が出るように。家族はリハビリのために一緒に料理をすることにし、その様子を YouTube に投稿した。風呂吹き大根や柔らかいきんぴらごぼう、たまごサンドイッチやフキの煮物。旬の食材を丁寧に仕込む、そんな様子を映像におさめるたところ、コメント欄には料理への賞賛とともにかけがえのない家族の絆を想う声が並ぶ。ある介護職の女性からは、「認知予防や脳の活性化のために、勤める施設のおじいちゃん、おばあちゃんにも料理を勧めてみます」という報告が寄せられた。ぬくもりを感じさせるおばあちゃんの料理は、みんなの心の栄養になっている。
『おばあちゃんの味がなつかしいけれど、もう作ってもらえないので』という声もよくいただきます。私たちと一緒に料理を楽しんでもらえたらうれしいです。
福岡県の大学を卒業後、東京のテレビ制作会社で働いていたごっちゃんは、30 代半ばを過ぎた時、長崎県佐世保市でまちおこし事業をしている親友のキタムラ社長から「こっちに移住して佐世保の魅力を発信する YouTube をやらないか?」と誘われ、レポーターとなった。移住者ならではの目線で、佐世保の良さを伝えられればと思い、多種多様な魅力を素直に楽しく伝えることに成功した。特に、「食レポのリアクションは、ローカルでは唯一無二」との評価も。佐世保は、これまで情報誌やテレビなどの限定的な発信しかできなかったが、「YouTube のおかげで、日本へ、世界へと発信できるようになったことは大きい」とキタムラ社長は語る。YouTube を見て、佐世保に移住してきた人や、転勤で佐世保への移住が決まった時に参考にした人もいるそうだ。
ホビー系でもハウツー系でもない、地域密着特化系のチャンネル。こんな活用ができるのも YouTube のよいところ。ボクらが、そのパイオニアになろうと思います。