かつて声優やアナウンサーを目指すも夢叶わず、お笑い芸人となってからも鳴かず飛ばずの日々が続いたエミリン。最後にたどり着いた自己表現の場が YouTube だった。始めたばかりの時は伸び悩みながらも、あるあるネタから歌唱まで、多才な彼女に魅了されたファンが徐々に増え、今では本の出版やアパレルブランドのプロデュースなど、 YouTube 以外のメディアでも大活躍するまでに。そんなエミリンさんが心に秘めるのは、東北大震災の被災地で避難所暮らしをする方から寄せられた「エミリンさんの動画を見ることだけが毎日の楽しみです」という言葉だ。インターネットさえあれば、いつでもどこでも人を笑顔にできると気づいたエミリンさんは今、自分の本当の居場所を見つけられた喜びを味わっている。
以前の私がなりたい自分になれなかったのは、怖気づいて自ら挑戦をやめたから。でも YouTube の活動を始めたときはハングリー精神を発揮できました。あきらめなければ、人は変われます。
60 代夫婦の二人が YouTube チャンネルを開設したきっかけは、認知症を患うも、時折楽しそうなおばあちゃんの表情を記録したかったから。予想外に「おばあちゃんの笑顔にほっこりしました」といった嬉しいコメントが寄せられる。おばあちゃんが施設に入った後も、視聴者に引き続き何か大事なことを伝えたいと思い、今度は夫婦の日常生活を切り取った「シニア VLOG」シリーズを投稿。60 代夫婦の普通の毎日は、不思議な温かさを帯びていて、動画を見た近所の住民から声をかけられることも増えた。日々感じ伝えたいのは、幸せとは特別なものではなく、日常の中にあるということ。そんな幸せな日常をこれからも発信していく。
人生は一度きりなのだから、楽しまなきゃ損。「これからの人生の中で今が一番若い」と思って、好きなこと、やりたいことに挑戦したいですね。そういった意味でも、YouTubeは本当に面白いと感じています。
小学校、中学時代は不登校、予備校に通える経済的余裕もなく大学受験は不合格。そんな藤森嵩人さんが、YouTube の学習動画を頼りに猛勉強し、難関の大学を合格したストーリーが YouTube Japan 公式チャンネルで公開された時は、大きな反響を呼んだ。自分の道を一歩踏み出せないでいる若者たちのそれぞれの夢を応援するため、藤森さんは自分のチャンネルを開設。学びのポイントや、やる気の高め方など、タメになりそうなコンテンツを掲載し、心から応援した。藤森さん自身も、今度は宇宙に行きたいという夢に向かって、研究や開発に積極的に参加している。受験だけじゃない。僕らそれぞれの選択が真実なんだ。チャンネルでは、それを証明する第二章の幕が開いた。
独学で大学受験に受かった経験が支えになり、倒立振子ロボットも完成できました。これからも世界に挑み続けて、みんながそれぞれの道を信じられるような勇気を届けたいです。
神戸・灘五郷のひとつ御影郷にある創業宝歴元年の老舗「福寿」の蔵元、神戸酒心館が発信する「酒心館チャンネル」では、日本酒にまつわる歴史や知識を知ることができる。酒心館のソムリエ、湊本雅和さんは、日本酒の魅力を国内外に広く発信していこうと 2015 年に YouTube チャンネルを開設。自社製品の紹介をはじめ、米の種類や製法、味の特徴、料理との合わせ方など日本酒にまつわる多彩な話を披露。チーズとの相性や、ノンアルコールドリンクといった新鮮なテーマも扱い、2020 年には、コロナ禍で現地開催できなかった蔵見学を「オンライン蔵見学」として YouTube 上で実施した。これからも日本酒の魅力をチャンネルを通して伝えていく。
手すき時間に楽しめるように動画 1 本 5 分程度に。専門用語を用いず、必要な時は平易なことばで解説を。そして動画を見て日本酒が飲みたくなるような内容を心がけています。