大日本美術工芸

イタリア画材メーカー・マイメリ社及び国内ブランド・アートン製品を取扱っております。
画材・ホビー材料に関する商品の使い方など紹介していきます。


マイメリ社の歴史
　第一次世界大戦後、原材料の不足から絵具メーカーの品質は著しく低下し、画家の望む高品質な絵具の供給は不安定なままでした。当時、一際色彩に情熱を持っていた画家のGianni Maimeri（1884～1951）はこの状況を打開するべく、自らの求める最高の絵具をその手で作り始めます。自身の絵画技術的側面と弟で科学者のCarlo Maimeri（1886～1957）の科学的見地から描画に理想的な素材・材料を厳選し、それらが最もパフォーマンスを発揮できる処方で絵具作りを開始します。そしてマイメリ社は1923年に兄と弟の二人により、彼らの母国イタリアで生まれました。

　彼らは市場を調査し、ワックスやバルサム、エッセンシャルオイルの入った多くの製品よりも、より純粋な絵具を至高とし、一切の添加物を含まないプロ向けの絵具を作り上げました。兄のGianni Maimeriの作品が今も尚、新鮮な色合いや輝きを保っていることがその素晴らしさを実証しており、1924年の近代美術産業展では革新的な生産として金賞を受賞、1925年のローマの国際見本市でも金賞を受賞します。

　その後、マイメリ社は成長を続くけ現在は扱っている絵具シリーズの前身とも言える様々な絵具を開発。第二次世界大戦で工場も被害を受けましたが、アートへの情熱は絶えず、再建に着手し大学で化学を学んでいた息子であるLeone Maimeriも加わり、再び企業は成長します。戦火に晒された絵画の為の修復絵具～アクリル絵具の台頭～ポスターやファッション、デザイン～と、時代と共に画材と真剣に向き合い、アーティストの為の彼らの信念に基づく最高の答えを提供しています。

　絵具へのこだわりは安価な人件費を求め海外に工場を移すのではなく、すべてをMade In Italyでの生産維持を決め、今も尚、伝統と技術革新の融合したカラーレンジの開発に取り組んでいます。
現在ではFila社とパートナーシップを組み、Industrie Maimeriとしてアーティストだけでなく、子供から専門家まであらゆるアートのサポートに取り組んでいます。