淡嶋神社ホームページより
・雛流しの神事
三月三日は、朝から神社のなかは人々の熱気でむせかえります。それぞれの思いや願いと共に、関西はもとより日本全国から境内に女性たちが集まってきます。
そして、日が高くのぼった正午、ひな流しの神事がおごそかに始まります。
人形に願い事を書き、人形とともに舟に乗せます。
「幼い日、あの人形と遊んだなあ」「嫁に行った娘が幸せでありますように」・・・女性の思いのたけをすべて込めた人形で、雛流しの船はいっぱいになっていきます。
穏やかな春の海に千羽鶴がまかれ、神の国へと続く道ができます。
そこへ、本殿でお祓いを受けた人形を満載した白木の船がしずしずと進んでいきます。
船にぎっしりと積み上げられた無数の人形たちは、先導する船に引かれ、沖へ沖へと
向かっていきます。波のまにまに揺られて、浮かんでは沈み、波間に見え隠れする人形たち。
キラキラと輝く海面を進む、黄金色や朱色のあでやかな着物をまとった人形たちは、まるで生きているようです。
心が澄みわたる瞬間が訪れ、手を合わす人、俳句や短歌を詠む人、シャッターを切る人、たたずむ人、涙ぐむ人・・・ひとりひとりの思いが神の国へと流れていきます。