Loading...

「手の記憶」 【2014 初演】

78 views

Loading...

Loading...

Loading...

Rating is available when the video has been rented.
This feature is not available right now. Please try again later.
Published on Apr 15, 2015

作曲・宮崎文香/詩・木部与巴仁「手の記憶」より

人の手というものは考えれば考えるほど不思議である。先が小さく、細かく分かれ、微細な動きをする。考えるのは頭だが時に、人は手の先で考えるのではないかと思う。尺八も三味線も箏も、手なくしては考えられない楽器だ。もちろん、恋愛の風景も。繊細な曲を書き続ける作曲家・宮﨑文香さんに、恋愛にまつわる“手の記憶”を託そうと思った。聴く人の心に、恋愛の記憶がよみがえればいい。詩は2014年3月7日の執筆。〈K〉

詩唱*木部与巴仁
尺八*宮﨑紅山
三味線*原 美和
箏*ヴェルヴェット(旧姓・小野)裕子


手の記憶
木部与巴仁

手の記憶
木部与巴仁

雨が降っていた時
私は一人だった
雨がやんで
虹を見た時
私たちは二人だった
雨が降り始めて
私はどこにいた?
雨が降り続いて
町に人がいなくなった
私たちはどこに?
どこにも
いなかったかもしれない

握った手
あなたの手
乾いた手
握りあった
二人の手
あたたかい
じっとしている
このままでいたい
ひとつになって
離れない
考えない
何も

空が青いよ
窓から見えている
雲が白いよ
窓の向こうに
広がっている
鳥が飛んだよ
あなたは見ていない
あなたが見ていたのは

空はどこまでも
続いている
遠く遠く
高く高く広く
届かない
空を見ていた
握ったまま
あなたの手を
私の中に
空があった
手の中に
二人の手の中に
(2014・3・7)

  • Category

  • License

    • Standard YouTube License

Loading...

When autoplay is enabled, a suggested video will automatically play next.

Up next


to add this to Watch Later

Add to

Loading playlists...