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シリーズ企画「3.11大震災」鈴木岩弓 東北大学大学院教授 2013.03.04

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Published on Mar 4, 2013

Iwayumi Suzuki, Professor, Graduate Shool of Arts and Letters, Tohoku University
東北大学大学院の鈴木岩弓教授(宗教民俗学)が、「東日本大震災後の心のケア―東北大学における臨床宗教師構想」と題して、実践宗教学寄附講座(2012年4月~)の設立の背景や活動について話した。この講座は宗派を超え、布教ではなく、心のケアができる宗教者を生み出すのが目的であり、死語の世界が語れるメッセンジャーの役割が、臨床宗教師には求められる、とした。臨床宗教師の育成は、自分の信仰を保ちながら、他者の信仰へ寄り添える人をつくりだす、ある種の社会運動としてとらえている、とも。
司会 露木茂 日本記者クラブ企画委員
東北大学 実践宗教学寄附講座のページ
http://www.sal.tohoku.ac.jp/p-religio...
日本記者クラブのページ
http://www.jnpc.or.jp/activities/news...

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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2013年4月号に掲載)

被災地に臨床宗教師を

東日本大震災の被災地で宗教に何ができるか、悩み抜いた鈴木教授。講演は、「東北大学における臨床宗教師構想」と副題にあるように、被災者と向き合った関係者の行動報告と将来構想の発表でもあった。
被災地における「心のケア」が大きな意味を持つことは常識である。日本では阪神大震災(95年)でその重要性が指摘され始め、東日本大震災では精神科医や臨床心理士らが早くから現地入りした。宗教団体の活動も積極的だったが、関係者はそこで、「心のケア」専門職育成の必要性を痛感していったという。
宮城県では以前から、仏教とキリスト教を中心とした交流の場があった。このため早くから、宗教・宗派を超えた対応ができたという。「心の相談室」をつくり、医療とは違ったアプローチでグリーフ・ケアにあたった。電話相談はもちろん、僧侶や牧師・神父が同席する移動喫茶「カフェ・ド・モンク」も実施。初めは茶を飲み、出されたケーキを食べるだけだった被災者たちが、少しずつ胸のうちを話し始めた。
昨年4月、東北大学大学院に「臨床宗教師養成講座」ができたのは、自然の流れだった。受講生たちは「死生学」や「グリーフケア論」といった講義を聴きながら専門性を身に付けていった。第1回が12人、現在第2回の12人が宮城県石巻市で研修中という。
「自分が手を離したばかりに娘は死んでしまった」「死んだ孫はいまどこにいるのか」......被災者はそういうことで悩んでいるという。精神科医にも臨床心理士にも扱えない「死後の世界」を語らねばならない場面が、臨床宗教師の出番であろう。鈴木教授は「日本中の各病院、介護施設に、臨床宗教師が必ず一人はいるようになればいい。そうすれば、死を見つめている人たちの導きにつながっていくはずです」と話した。

毎日新聞社会部編集委員
滝野 隆浩

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