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近代・現代短歌  三十六秀歌

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Published on Apr 8, 2015

本阿弥光悦・俵屋宗達の「鶴図下絵三十六歌仙和歌巻」オマージュ
永田和宏さんの『近代秀歌』 『現代秀歌』 を参考に
ベートーベン ピアノソナタ 第8番「悲愴」Op.13 第2楽章
有明フェリーにてカモメの群舞2015/March/24

行春の 雨のそそげる 山なかに  ためらふ間なく 葉はうごきけり
  齋藤茂吉  
海恋し 潮の遠鳴り かぞへては   少女となりし  父母の家
  与謝野晶子
髪ながき 少女とうまれ しろ百合に 額は伏せつつ 君をこそ思へ
  山川登美子
幾山河 超えさり行かば 寂しさの 終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく
  若山牧水 
人恋ふは かなしきものと 平城山に もとほりきつつ 堪へがたかりき
  北見志保子
春の鳥 な鳴きそ鳴きそ あかあかと  外の面の草に 日の入る夕
  北原白秋
不来方の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心
  石川啄木
われの眼の つひに見るなき 世はありて 昼のもなかを  白萩の散る
  明石海人
夕山の 焼くるあかりに 笹の葉の 影はうつれり  白き障子に
  古泉千樫
ほの白く 闇に起きふす 砂のうへ 海のきはみは  星の空かも
  中村憲吉
牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる  位置のたしかさ
  木下利玄
かにかくに 祇園はこひし  寐(ぬ)るときも 枕の下を 水のながるる
  吉井勇
向日葵は 金の油を  身にあびて ゆらりと高し 日のちひささよ
  前田夕暮
月の下の 光さびしみ 踊り子の からだくるりと  まはりけるかも
  島木赤彦
櫻葉の 散る日となれば さわやかに 海の向山  見えわたるなり
  土田耕平
わたつ海の 波のいづこに 立ち初て 果なくつゝむ  春の霞ぞ
  樋口一葉
相触れて 帰り来たりし 日のまひる  天の怒りの  春雷ふるふ
  川田順
はつなつの かぜとなりぬと みほとけは をゆびのうれに ほのしらすらし
  会津八一
白波や いや遠白に 天雲に  末辺(すゑべ)こもれり 日もかすみつつ
  伊藤左千夫
くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる
  正岡子規
幼きは 幼きどちの ものがたり 葡萄のかげに 月かたぶきぬ
  佐佐木信綱
時代ことなる 父と子なれば 枯山に 腰下ろし向ふ  一つ山脈に
  土屋文明
白埴の 瓶こそよけれ 霧ながら 朝はつめたき 水くみにけり
  長塚節
葛の花 踏みしだかれて、 色あたらし。 この山道を 行きし人あり
  釈迢空
たちまちに 君の姿を 霧とざし 或る楽章を われは思ひき
  近藤芳美
観覧車 回れよ回れ 想い出は  君には一日  我には一生
  栗木京子
かたはらに おく幻の 椅子一つ あくがれて待つ  夜もなし今は
  大西民子
潮風に 君のにおいが ふいに舞う  抱き寄せられて 貝殻になる
  俵万智
睡蓮の 円錐形の 蕾浮く 池にざぶざぶと 鍬洗ふなり
  石川不二子
海を知らぬ 少女の前に 麦藁帽の われは両手を ひろげていたり
  寺山修司
さみしさで いっぱいだよと つよくつよく 抱きしめあえば 空気がぬける
  渡辺松男
死ぬ側に 選ばれざりし 身は立ちて ボトルの水を 喉に流し込む
   佐藤通雅
たとへば君 ガサッと落葉 すくふやうに 私をさらって 行ってはくれぬか
   河野裕子
終バスに ふたりは眠る  紫の <降りますランプ>に 取り囲まれて
   穂村弘
秋のみづ 素甕(すがめ)にあふれ さいはひは 孤りのわれに きざすかなしも
   坪野哲久
退くことも もはやならざる 風のなか 鳥ながされて 森超えゆけり
   志垣澄幸

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