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予告編 世界遺産フォーラム南アルプス in 飯田

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Uploaded by on Mar 3, 2010

来る2010年3月27日(土)、松浦晃一郎前ユネスコ事務局長を招いて、南アルプスの自然遺産登録の可能性について、第4回世界遺産フォーラムが、長野県飯田市文化会館­で、開催されます。

このビデオは、コーディネーターの五十嵐敬喜法大教授と日本イコモスの国内委員長に就任した西村幸夫氏が、内幸町の関西電力応接室で松浦氏と対談した模様を、予告編として­編集したものです。

今回の第4回世界遺産フォーラムの大きなテーマは、自然遺産と文化遺産の邂逅(かいこう)です。とかく、世界遺産の中では、文化遺産偏重にあったことは否定できません。

松浦晃一郎ユネスコ前事務局長は、このビデオの中で、登録された世界遺産を見ると、文化遺産偏重を是正し、自然遺産を増やしていく必要があるとして、次のようなことを述べ­られた。

「これまでどうしても、ユネスコでは、文化遺産偏重の傾向があり、グローバル戦略の立場から、もっと自然遺産を増やさなければいけないということは、ユネスコ委員会の間の­共通認識です。数的な比較においても、現状では、文化遺産、自然遺産では8対2の状況にある。しかし残念ながら、自然遺産として認める条件は、規模などにおいて、高いハー­ドルがあるので、増えるような状況にはない。世界遺産大国のイタリアやスペインでも、(登録のし易さから)みな文化遺産、文化遺産と言ってくる。他方アフリカなどでは、自­然遺産になった場合でも、しっかりした保全計画が維持できるかどうか。面積も広いし、そこにある顕著な普遍的価値を守っていくのは、文化遺産より二重三重に難しい。自然遺­産に登録しようとすれば、暫定リストに載る前から、広範な地域を設定して、そこにある生物多様性をしっかり維持管理する必要がある。今年日本は、小笠原を自然遺産に推薦し­たが、立派な選択と評価しています。」

それに呼応するように、今年日本イコモス国内委員長に就任された西村幸夫氏は、富士山の世界遺産登録について、評価基準ⅶの「自然美」をもって評価してはどうかという考え­方が世界中の専門家の間で注目されている、と述べた。

第4回世界遺産フォーラムin 飯田においては、南アルプスの顕著で普遍的な価値を見出すと同時に、世界遺産の中における文化遺産偏重を是正するための第一歩となることが期待されています。そこで本フォ­ーラムでは、第二部(パネルデスカッション)において、自然の中にも人間との関わりを見つけてこれを重要視する認識を持たれている岩槻邦男東大名誉教授(文化功労者)を、­フォーラム全体のコーディネーターとして、自然遺産と文化遺産の価値の交流の可能性について議論がなされます。

おそらく、今回、飯田市で開催される「第4回世界遺産フォーラム in 飯田」の中では、自然遺産と文化遺産が日本的な自然観の中で邂逅し、世界遺産条約の深化となる考え方が示されるものと期待されます。

フォーラムの翌日(28日)には、南アルプスの自然を直に見学する「エクスカーション」があります。(映像編集は佐藤弘弥)

※参加の希望の方は、長野県飯田市環境課(☎0265ー22ー4511)まで。

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