福島の古刹で佐藤家の菩提寺「医王寺」を巡り、飯坂温泉市内、そして佐藤氏の居城「大鳥城跡」に登った。それにしても、3.11以降、福島を取り巻く様相は悪い方向に激変してしまった。今や、美しい山河に彩られていた福島は、原発事故がまき散らした放射線に怯える日々を送っている。福島の子どもたちはどうなってしまうのか。美しい福島の山河は甦るのか。義経や継信、忠信兄弟が命の火を燃やし、そんな中世のヒーローの夢の跡を追って奥の細道の旅に出たのが松尾芭蕉だった。今、芭蕉が旅の疲れを癒した名湯飯坂温泉を歩く旅人は、極端に減ってしまっている。3.11から半年余り経った今日、福島が原発の後遺症から立ち上がる日が一日も早く訪れることを祈りたい。(2011年9月19日 佐藤弘弥記)
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