あなたらしい最期を生きる本-絵で見るはじめての終末医療マニュアル
奥井識仁(おくい ひさひと) 著 ハート出版刊 より
http://www.810.co.jp/book/ISBN978-4-89295-590-7.html
2章 「告知」を受けたあと
■告知後の気持ちの整理の仕方
告知後、頭の中が混乱して気持ちの整理が付かないこともあるかと思います。そんな中、決して忘れて欲しくないのは、あくまでも自己決定権はあなた自身にあるということです。
医師は、いくつかの提案をし、それぞれの良い点と悪い点を説明します。その中から自分らしい選択を選んでいくのは、あなた自身です。自分らしい選択をするために、気持ちを整理するポイントを以下列挙します。
(1)病気により現在の身体がどのように変化していくかを把握すること
(2)抗がん剤などの治療が、どの程度の期間の入院生活を必要とするか知ること
(3)痛みなどの症状を緩和する緩和ケアの方法を知ること
(4)延命措置をやめることなどの希望ができることと、その書類の作成の仕方
(5)在宅ケアを中心に勧めるか、ホスピスへの入所を希望するか
(6)残していく家族に対するケア(精神的・経済的)をたてること
(7)治療において、さまざまな法律を活用することができること
■家族が告知されたときのケアの仕方
告知後、あなたの心や体にはどんな変化が起こるのでしょうか?
告知を受けると、まず1週間未満の期間に起こる初期反応として、『疑念』『否認』『絶望』を感じます。次に、1~2週間の間、精神不安定の時期を過ごします。この時期は、『不安』『抑うつ』『不眠』『精神力低下』などを起こします。それを経て、多くの方はこれらを正常反応として『適応』していこうとしますが、まれに適応障害のある方もいます。このような心理的、社会的な変化を研究する分野を、サイコオンコロジーといいます。
ここで知っておいてほしいのは、日本人は、受け入れる力のある民族なのです。受けた検査の内容、今後の進展、身体の症状の理由、そのような情報をわかりやすい言葉で伝えていくと、伝える側が心配した以上にしっかりと聞き、理解しようとします。この理解を支えるのは、家族による積極的傾聴です。話ができる場所、時間を作り、聞くことが、もっとも大きな効果をもたらします。
ハート出版
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私はなぜ、母の最期を見届けることができなかったんだろう。
busuonnna 1 month ago