Jigme Thinley, Prime Minister, The Kingdom of Bhutan
GDPではなく、GNH(国民総幸福)の向上をめざすブータン王国のジグミ・ティンレイ首相(Jigme Thinley, Prime Minister, The Kingdom of Bhutan)首相が記者会見し、質問に答えた。
ブータン政府のホームページ
http://www.bhutan.gov.bt/government/index_new.php
「世界はGDPを追求する道を突き進み、間違った方向に向かっている。多くの人が不幸な社会になった。新しい方向を打ち出さなければならない」
ティンレイ首相は、外国からの援助に頼る経済を2020年までに終わらせ、持続可能なグリーン・エコノミーを構築すると語った。ブータンの利点として①平和で、地域で最も安定している②豊かな生物多様性と環境③世界で最も急速に成長する2大国の間に位置する④小学校1年から英語教育を行い、国民が英語を話す⑤水資源が豊富――をあげた。
グリーン・エコノミーの重点として取り組んでいる分野は①水力発電②大学教育や金融など周辺国の重要を満たす一流のサービス・ハブ③オーガニック・ブランドの食品提供。地域で豊かな人々が増え、ヘルシー食品を求めるため、差別化した食料を供給する④ITに適応した知識と国際語・英語の知識を生かし、研究・開発やデータプロセス、情報技術の拠点――と説明した。
国民総幸福(Gross National Happiness GNH)について、マクロ経済を突き進んだ結果、世界各地で犯罪が増え、環境が脅かされ、あしたの仕事がどうなるかわからない、と指摘。ブータンでは9分野計72のGNH指数で幸福度を測定し、①持続可能で公平な社会経済開発②ヒマラヤのエコロジー保全③文化の価値や文化遺産の保全④良き統治――の幸福を推進することを説明した。近代化の中でアイデンティティを失わないために、既存の開発パラダイムに代わる考え方を提唱した
司会:川村晃司・日本記者クラブ企画委員(テレビ朝日)
通訳:西村好美
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