ボイジャー新読書システム「BinB」記者発表会 (第1部)

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Uploaded by on Dec 4, 2011

株式会社ボイジャー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:萩野正昭、以下:ボイジャー)は、12月8日、自社の運営する電子書籍モールにおいて、Books in Browsers 方式による新しい読書システム、「BinB(ビーインビー)」を公開いたします。
 特定のフォーマットや端末に縛られることなく、専用のアプリケーションも必要としない読書を実現するにはどうしたらよいのか。20年にわたり電子出版のあるべき姿を考え続­けてきたボイジャーが試行錯誤の末にたどり着いたのは、Webブラウザで本を読む(Books in Browsers)という考え方でした。
 BinBなら、HTML5対応のWebブラウザがあれば、パソコンでも、タブレットでも、スマートフォンでも、すぐに本を読み始めることができます。iOSのiPhone­/iPadでも、Androidタブレット、スマートフォンでも。SONY ReaderでもKindle Fireでも、それは可能になります。Webブラウザをリーダー/ビューアとする以上、特定の書店に紐づけられた特定の読書アプリケーションから読者は解放されます。Ap­p Storeの「検閲」からも離れて、iPhone/iPadでの閲覧が出来るようになります。
 BinBは、EPUB3に対応しており、十分な品質で日本語を縦書き表示で閲覧できます。すでに大量に保持しているドットブック(.book)でも、PDFでも、BinB­は問題なく表示いたします。XMDFに対しては、総務省が呼びかけ電書協(日本電子書籍出版社協会)が主催した「電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト」の成果を利­用して、BinBでの表示が可能になります。
 自由な読書、自由な出版。これが、ボイジャーがBinBを通じてたぐり寄せようとする本の未来です。ボイジャーでは引き続き、だれもが出版できる基盤をつくるための計画を­進めてまいります。
 ほかにもBinBには、本を楽しむためのさまざまな機能が用意されています。縦書き/横書き、文字の拡大、本文検索といった基本機能はもちろん、twitter や Facebookといった SNS との連動、ブログ等へのページ埋め込み(本そのものをembed表示)など、読んだ本について発信するための機能を充実させました。
□□□「導入は12月8日午前0時より、作品は『虎 虎 虎』」
 BinB の世界を体験していただくために、特別な作品を用意いたしました。
 BinB公開の12月8日は、70年前、日米開戦となった真珠湾攻撃のその日であります。かつて黒澤 明監督が小國英雄、菊島隆三とともに書き残し、成しえなかった一篇の映画がありました。『虎 虎 虎』です。
 このシナリオは200字詰め原稿用紙700枚にならんという大部なもので、映画の脚本というよりも真珠湾攻撃へ至る当時の現実を克明に記録したものでした。黒澤 明監督が撮影中に降板させられた事件によって、関係者が口を噤んでしまったため、多くの事実が明らかにされないまま葬り去られて今日まできました。
 映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)マーガレット・へリック図書館と南カリフォルニア大学映画テレビ学部図書館に、『虎 虎 虎』準備稿として寄贈されていることがわかったのは、『大系 黒澤 明』全四巻(岩波書店刊)の著者、東京大学大学院教授浜野保樹氏の調査によるものです。長い間死蔵されていたこの作品を、明るみに出し、真珠湾攻撃から70年を経る今日、­ここに真価を問う電子出版の試みとして、BinBでの閲覧を通して世に問い掛けようと思います。
 黒澤 明、小國英雄、菊島隆三の著作権継承者のみなさまからは著作権の利用許諾について了解を得られたことを明記致します。そしてこの過程において黒澤プロダクション、協同組合­日本シナリオ作家協会、浜野保樹氏、秋元健治氏、現代書館からの大きな支援をいただきましたことを、合わせて付記させていただきます。
 12月8日午前0時より、BinBにて閲覧可能な作品は以下の通りです。いずれも無料でご覧いただけます。
『虎 虎 虎』準備稿 黒澤 明・小國英雄・菊島隆三 著
『解説「虎 虎 虎」——根本的には悲劇であることが土台だ』浜野保樹 著

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Entertainment

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