蓮の葉の表面には凹凸構造があり、その空気層には水を弾く性質があります。
学生の頃、白鳥世明はその構造を私たちの暮らしに応用する事ができると思いナノ世界の観察を始めました。
「私どもの研究ではウエットプロセス・ナノコーティング・ナノテクノロジーと言うことで水とか溶液を使ってナノオーダーに制御した薄膜を作っています。
その薄膜を作って例えば、水がサーッと広がるとか、水を弾くとか油をコロコロ弾くとか、撥水、超撥水、超撥油というような表面を作り出して汚れない表面を作ろうということをやっています。」
自然から得たテクノロジーを応用する事によって蓮の葉の表面を人工的に作り出す事が可能になりました。
この技術はエアコートと名付けられ既に日本で特許を取得しています。
エアコートはスプレーにする事で帽子に水が掛かっても、木材で水を転がす事も、水につけても濡れない新聞紙にする事が可能です。更に網のオタマで水を掬う事も出来る程の撥水力があります。
この超撥水は水だけではなくオリーブオイルや合成油の超撥油にも効果を発揮します。
コーティングする素材を選ばないので車の窓や屋外ポスターなど様々な物に適応出来ます。
そして、超撥水・超撥油のコーティングは汚れにくい素材を作り、劣化を防ぐ地球に優しい技術なのです。
この他にも白鳥研究室は特殊な溶液を使い、プラスチックに透明な導電膜のコーティングをする研究などもしています。
「例えば、タッチパネルという事で携帯の画面とかパソコンの表面とか駅の自動販売機の表面にいろんな透明な電極というような必要性が出てきています。
そういった身近な材料にですね透明性のフィルム、引っ張っても、曲げてもちゃんと電気を通すプラスチックというのを作り上げて身の回りに役にたつナノテクノロジーを作っていきたいと思っています。」
様々な研究は2008年に新たに建設されたK2タウンキャンパスで行われています。
白鳥研究室はこのK2タウンキャンパスを拠点とし多くの企業と関わっています。
「うちの生徒はいろんな企業とコラボレーションという事で共同開発を行っています。
いろんなシーズって言うんですがこういう事やってみたいとか、こう言う種があるんだけどこういう事が判ったんだけど、それをどう言う風に活用したら社会に役立てるかなとというのを常にいろんな会社に問いかけています。」
素晴らしい開発の発想は多くの人たちと積極的に出会うことが始まりかもしれません。
白鳥研究室の研究生は常に自分たちの研究に誇りをもち新しい未来を創造していきます。
Link to this comment:
All Comments (0)