~藤原岳~語り部 清水 実
今回は、鈴鹿国定公園を代表する藤原岳をご紹介致します。
藤原岳が端を発したのは、大昔の古生代、今からおよそ、二億数千万年前の時代であります。
藤原岳は、三重県最北端に位置し、頂上部は、特有の準平原をなすカルスト地形で、石灰岩の山とか、化石の山と昔から呼ばれています。
藤原岳は、一年を通して花が楽しめる自然の宝庫であります。春は、藤原岳のシンボルとも言えるフクジュソウ。また、キンポウゲ科を代表する、エフェメラルが人々を魅了しています。夏を象徴する、オオイタヤメイゲツ林は、緑の濃い木々が美林を呈しております。秋は、ガマズミ類の真っ赤な実と紅葉が楽しめます。冬は、頂上一面に白銀の世界となり、輝く霧氷や樹氷が見られます。
藤原岳は植物だけでなく、朝夕には数十頭のシカも見る事が出来ます。空には天然記念物になっている鳥の王様、イヌワシも見られます。
今から五十年程前までは、木炭の生産に基盤を置いた、山仕事が中心でありました。自然の二次林と人工林の管理も、上手に調和がとれておりました。しかし、時代の流れに逆らうかのように、地元の人々は山仕事を断念して山を降りました。
現在、山仕事に励む人々に変わって、藤原岳は、年間三万数千人もの人が登山を楽しむ観光名所となりました。
は、ガスが発生したり、梅雨時期にはヤマビルが多く発生しますので、足下に注意をして、安全な登山を楽しんで下さい。
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