~安行寺の鐘つき堂~語り部 藤田宣和
今回は、北勢町中山にある、安行寺の鐘つき堂をご紹介致します。
文政八年(一八二五年)二月に書かれた「桑名城絵図」には、本丸をはじめ、二の丸や三の丸の御殿、それを取り囲む多くの門が描かれており、桑名藩が栄えた当時の様子をうかがう事が出来ます。
明治の初めまで、桑名城の本丸と三の丸御殿との間にあった門が、安行寺に移築され、現在、鐘つき堂として使われています。
この移築された門は、唐破風門と呼ばれていたもので、当時桑名城にあった数々の門の中でも、一つしかない貴重なものです。
門には、当時の桑名城主、松平家の家紋、「梅鉢の紋」が刻まれています。最近行われた修復工事で見つかりました木札から、明治九年(一八七六年)に移築された事が分かりますが、残念ながら唐破風門が造られた年代は、はっきり分かっていません。
安行寺には、もう一つ大切なものがあります。一七九一年に造られた、屋根上の鬼瓦です。歴史がうかがえ貴重なものと言えます。
この鐘つき堂を、桑名城の歴史などを知る手掛かりとして頂き、これからも大切に残して行きたいと思います。皆さんも、是非ご覧下さい。
Link to this comment:
All Comments (0)