索(むち)・・・索神髄(さくしんずい)
戸隠(とがくし)の明神(みょうじん)が岩戸を押し開いた策(むち)を持って舞う。
索(むち)の舞(まい)
俗(ぞく)に索(むち)神隋(しんずい)といい、岩戸(いわと)七番の一つ。二段の舞(まい)、二人立ち。紫(むらさき)の指貫(さしぬき)(足首のところですぼめた袴(はかま))・たすき・千早(ちはや)・立毛笠(たちけがさ)・白足袋(しろたび)・索(むち)・鈴(すず)。
二人の青年が、右手に鈴、左手に五色の切り子つけた棒(ぼう)(索(むち))を採(と)って舞う。
戸隠(とがくし)明神(みょうじん)が岩戸(いわと)を押し明けた索(むち)を持って舞うとの事で、唱教(しょうぎょう)は、
仰々(そもそも) 索(むち)と云(いう)は 天照大神(あまてらすおおみかみ) 天(あま)の磐戸(いわと)に閉籠(とじこもら)せ給(たま)ふ御時(おんとき) 我朝(わがちょう)は 常闇(とこやみ)にして 昼夜(ちゅうや)の 相交代(あいかわ)る事 更(さら)に無(なし) 其時(そのとき) 戸隠(とがくし)の明神(みょうじん)は 此(この)索(むち)を以天(もって) 天磐戸(あまのいわと)を 押開(おしひら)き 岩戸(いわと)を取って 左右に投(なげ)給(たま)えば 即(すなわ)ち 霧雲(きりくも)明(は)れ 明(あきらか)なる御代(みよ)と成(なり)賜(たも)う。
神歌(かみうた)は、
八百万(やおよろず) 四方(しほう)の神たち 集(あつま)りて 高天原(たかあまはら)に 聞(きき)高くして
日向(ひゅうが)
宮崎県の古名。
天孫降臨神話(てんそんこうりんしんわ)ゆかりの高千穂(たかちほ)の峰があり、神話の国といわれている。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
日本の国土や神を生んだとされる、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の女(むすめ)。
月読命(つきよみのみこと)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)は弟。
日の神といわれ皇室の祖神として伊勢神宮に祀られる。
「天の岩戸」神話
すさのあのゐこと
高天原(たかまがはら)を訪れた素戔嗚尊(すさのおのみこと)がひどい乱暴(らんぼう)狼藉(ろうぜき)をはたらいたので、天照大御神(あまてらすおおみかみ)は恐れて天の岩屋戸に閉じこもってしまった。
世は闇に閉ざされ多くのわざわいが起こった。
そこで神々は相談して岩戸の前でにぎやかな催しを行った。
岩戸の前に鏡を掛け、長鳴烏(ながなきどり)を集めて鳴かせ神楽(かぐら)を舞い、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が上半身をあらわにして踊ったので、神々はどっと笑った。あまりににぎやかなので天照大御神が外を見ようと岩戸を少し開けた時すかさず手力雄命(たちからおのみこと)が外に連れ出して光が戻った。
天上の神々は風となって降臨する。
風は、天上界と現界を繋(つな)ぐボルテックス(渦)の橋だ。
吹けよ風、呼べよ嵐
古事記の国生み神話では、最初に男神・伊弉諾(イザナミギ)が左回り、女神・伊弉冉(イザナミ)が右回りで失敗し、その後、男神・伊弉諾(イザナミギ)が右回り、女神・伊弉冉(イザナミ)が左回りで成功。
日本の国はここから生まれたのでした。
日向神楽では常に、男神・伊弉諾(イザナミギ)の右回りで舞います。
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