「銚電スリーナイン」記者会見

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Uploaded by on Jun 16, 2008

劇団シアターキューブリックによって、2008年6月21日(木)より上演されるデンゲキ「銚電スリーナイン」の記者会見(2008年6月4日、於:銚子電鉄仲ノ町駅構内­)
以下、報道用資料
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■ 本企画で実現したい 「冒険」「癒し」「絆」




鉄道でのひとり旅は、私たちに、他の交通手段や日常生活では得られない
「自由な時間」をもたらしてくれます。
ゴトゴトと列車に揺られながら、ゆったりと流れる時間に心身を委ね、この先の予定に思いを巡らす、
昨日までを振り返る、日記を綴る、何も考えずに、風のように流れる車窓の景色を、ボーっと眺める......。
そうして家路につくころには、自分のまわりの人の大切さを実感し、少し優しい気持ちになっている。
そういった豊かな時間が、とりわけ田舎の鉄道の旅にはあります。

私たち、シアターキューブリックの演劇作品もまた、そのような旅の時間に似ています。
どこにでもいるような普通の主人公が、悩みや意地と葛藤し、冒険の旅に出かけ、
出会いやぶつかり合いを通して「絆」を実感して前向きに生きてゆく。
お客様はその普遍的なテーマを、森の風が吹くような劇空間で見つめなおし、
ラストシーンでは癒しのカタルシスに包まれます。

私たちは、「生身の人間が人間を演じる」、「生命の息吹を感じあう」演劇を通して、
今、失われつつある「絆」を強く取り戻したい、みんなが「絆」を感じて安心して過ごせる、
本来の「まち」づくりに、少しでも寄与したい、という思いで活動しています。

このたび、その思いをさらに強め、普通の劇場を出て、より地域に密着した形で、また、
私たちの作品と雰囲気を相乗させることのできる場所で上演したいと考えたとき、
郊外の鉄道が浮かびました。自然の香り漂う町の中を走行する列車の中での上演こそ、
私達の作品と、列車の空間を互いに活かせるものだと確信したためです。

そのような折、ちょうどテレビやインターネット上で話題になっていた銚子電鉄の姿が、
私たちの頭をよぎりました。自然豊かな景色の中を走る鉄道であることはもちろん、
困難を乗り越え、たくさんの方々の善意・熱意に支えられて走っている姿に、
「冒険」や「癒し」や「絆」 、そして「まち」づくりといった、私たちの思いと重なるものを
強く感じたせいかもしれません。

私たちのような若輩者からの、突然の企画提案を、銚子電鉄様には本当に親身になって
聞いていただき、お忙しい中、アドバイスや多大なご協力をいただきながら、また
銚子の町の人々からのたくさんのご協力もいただけることになり、
今企画は私たちの期待を上回るほどに、あたたかい形で実現に至ろうとしています。

現在も進行形で大きくなっているこの「生」の渦を、少しでも多くのお客様に体感していただきたく、
報道関係者のみなさまにおかれましては、何卒、ご協力をいただけましたら幸いです。
また、今企画のような活動が、今回の私たちだけのものとして終わることなく、全国のローカル鉄道や、
小劇団などによってまた新たな「旅」が創られ、別の「まちづくり」のきっかけになることができれば、
本当に幸いです。


■劇作のあらすじと狙い

「旅の途中、もうひとつの旅へ」 

『銚電スリーナイン』は、走行する電車の車両の中で上演します。出発は銚子駅。
銚子駅⇒外川駅(往路) で前半を上演。 外川駅⇒銚子駅(復路) で後半を上演。
途中の外川駅でお客様に下車していただき、自由にまちを歩いていただきます。
銚子の町とお客様の胸中の故郷や地元の"まち"を重ねていただくことが狙いです。

台本は今回のために書き下ろすオリジナル。鉄道の車内で展開される物語で、
銚子電鉄の各駅、各街を登場させつつ、お客さんひとりひとりが「自分の地元の良さを再認識」
できるよう、例えば東京に住んでいる人でも、近くに出掛けたくなるような構成としております。

(演出効果について)
・音響は一切使用しません。電車の走る音をそのまま活かします。
・照明は、走る列車から見える風景(野外)に2灯、設置する予定です。


■ 制作的視点でのねらいと施策




◎「出発日」は6月中旬~7月中旬 毎週土曜の夜。
「夏休み。はじめての冒険」というテーマの作品を上演し、これから訪れる実際の夏、または夏休みに再び銚子に来たい、と思える時期を選択。
観劇対象のお客様層は、地元の方のみならず、むしろ癒しを求めている東京の人たちに観劇していただきたいと思っています。そのため、時間を作って足を運びやすい、土曜日を­設定。

◎上演時間は1時間。
通常、演劇は2~3時間のものが多いのですが、演劇に慣れ親しんでいない方でも安心してお楽しみいただける1時間の短編演劇を上演。まさに銚子電鉄のような「冒険旅行」の­時間を演出します。

◎劇場ではない空間を劇空間へ。
テレビドラマでもない、映画でもない、「ナマ」という演劇の武器を最大限に生かすと、ふだんは交通機関であるはずの列車を、ドラマチックな劇場に変えることができます。鉄­道が当たり前のように備えている「列車の振動」「列車の匂い」「流れる車窓」......。鉄道を舞台に繰り広げられるドラマは、列車の車内こそ、その舞台に相応しく、お­客様は、劇中のドラマチックな展開と、列車の車内ならではの自然の演出に包まれて、日常では経験できない 冒険の旅を経験できます。

◎「銚子までの道」も楽しんでいただくために。
遠方から銚子へ到着するまでの時間、その過程をも楽しめるよう、お客様へのはがき、雑誌やインターネットでの広告では、銚子へ旅立ちたくなるような、過程の景色をも楽しみ­たくなるようなものにします。また、物語の主人公が銚子へ向かった理由とリンクさせることで広告を物語の導入部分と位置づけます。

◎ご乗車のお客様には、ストーリーに関連する「写真」を、往路の終点で配布。
劇中に登場する「写真」を配布し、それを手にして外川の町を歩いていただくことで、"劇中世界"と"銚子のまち"と"お客様ご自身の「まち」"を重ね合わせていただきます­。

◎チケットは いつもの「一日乗車券」。
「銚子電鉄1日乗車券」は手作り感と、まちを思う気持ちのあふれた、本当に素晴らしい切符だと思います。この切符をひとりでも多くの方に知っていただきたい気持ちと、そし­て この切符の雰囲気が持つお力を、作品・劇団の雰囲気作りにもお借りしたいと考え、「銚電スリーナイン」のチケットは、いつもの「銚子電鉄1日乗車券」に 本企画用の特別なスタンプ(作品タイトル&ステージ指定)を押したものにしたいと思っています。


■ シアターキューブリック 活動理念  ~未来の日本をあたたかくするために~

私たちが生きている今。日本はとても豊かです。
多くの人が、食べるものにも困らず、好きな場所へ行って好きなことができる。
にもかかわらず、多くの人が、癒されない傷を抱えて生きています。

心の傷は、深ければ深いほど無意識を蝕み、その傷に気づくことができないまま、
いつしか他の誰かを傷つけ、悪循環を生みます。

家庭内暴力や殺人事件のようなものばかりではなく、
満員電車でのささいなぶつかり合い、通りすがりの舌打ちまで
誰かの心の傷が発するサインは、常に私たちの胸を痛ませています。

豊かなはずの毎日、便利な毎日の中で、わたしたちはもっと楽しく、幸せになれるはずです。

便利さと引きかえに、失っているものは何か。
ますます便利になる社会に比例して、必要なものは何か。

それは、人との密なコミュニケーション。自然との触れあい。
あるがままを許し、許されること。揺れる心を受け入れあう、こと。
と、私たちは考えます。

その方法のひとつ、きっかけに、「演劇」がなれると信じて。
私たちは 活動を続けています。

キーワードは、「いま、ここ」。 この「一瞬」の、胸の震えを楽しむこと。
今、みなさんのこの瞬間が、幸せでありますように。

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