鼠派演踏艦Ω公演-舞踏シリーズ・百八の煩悩ソノ壱-「瓦礫の森のリア」
撮影/2011年12月8日
構成・演出・振付・出演/宮下省死
音響・照明操作・受付/夜羽エマ
日時/2011年12月8・9日午後7時開場〜午後7時15分開演
場所/目白庭園内・赤鳥庵(目白駅より徒歩5分)
「ボクが最近ふと考えた、舞踏に関するごく些細なエトセトラ。」宮下 省死
舞踏は、1959年土方巽氏の「禁色」という作品の発表によって日本で始まったとされているが、現在この世の中で、自分を舞踏家であると認識する人が、果たして何人いるのであろうか?と、最近ボクはふと考えた。
正確には全く分からないものの、ボクの想像するところでは、多分およそ百人とちょっとぐらいではないかと思われる。
この数は、今後10年間で絶滅するかもしれない、世界で最も絶滅に近い動物の一種である、スペインオオヤマネコやダマガゼルとほぼ同数である。
ボクが舞踏を始めたのは、1969年に土方巽氏の振付による金粉ショーでキャバレーデビューをしてからだから、もう42年あまりもたっているのだが、今までボクが舞踏を止めずに続けてきたのは、何といっても舞踏が人類史上最強の芸術だと考えているからに外ならない。
何しろ舞踏によって自分の身体が、一枚の枯れ葉の葉脈にだってなれるし、時にはゴキブリホイホイに張り付いてしまったゴキブリや、或は理論上は可能でも現実には絶対に不可能とされている、ワームホールを使って別の宇宙に行く事や、更にはその宇宙自体になる事だって可能なのである。こんな芸術って、外には絶対に有り得ない。
そして最近ボクはふと、絶滅危惧種の動物としてそのままこの生を終えてみようと考え、「百八の煩悩」という舞踏シリーズを始める事にした。
もうすぐボクは61才になるので、これから年二回のペースで公演しても、百八回の公演を終えるには、百十四才までかかる事になる。これならいつ死んでも当然、念願の絶滅危惧種の動物としてその生を全うする事が十分に可能となるはずである。
そこでその第一回目の公演となるのが、「瓦礫の森のリア」である。この作品はシェイクスピアのリア王をベースとして、舞台を東日本大震災のあった現代日本の東北に移し、老いをテーマとした舞踏で、目白庭園という池を中心とした回遊式の日本庭園の中にある、赤鳥庵という京都の北山杉を用いた数奇屋建築の日本間を舞台に用いて上演されます。
さあ、百聞は一見に如かず!絶滅危惧動物の生態を、その目でとくと御観察あれ!!
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