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春寂寥 旧制松本高等学校寮歌 (Haru-Sekiryoh, Old dormitory song)

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Uploaded by on May 3, 2011

春寂寥(はるせきりょう)  旧制松本高等学校寮歌 (思誠寮)
作詞:吉田 実、作曲:浜 徳太郎 [大正9年(1920年)発表]

1 春寂寥(はるせきりょう)の洛陽に 昔を偲ぶ唐人(からびと)の
  傷(いた)める心今日は我 小さき胸に懐(いだ)きつつ
  木(こ)の花陰にさすらへば あはれ悲し逝く春の
  一片(ひとひら)毎に落(ち)る涙

2 岸辺の緑夏木立 榎葉蔭のまどろみに
  夕暮さそふ蜩(ひぐらし)の 果敢(はか)なき運命(さだめ)呪ひては
  命の流れ影あせて あはれ淋し水の面(も)に
  黄昏(たそがれ)そむる雲の色

3 秋揺落(ようらく)の風立ちて 今宵は結ぶ露の夢
  さめては清(きよ)し窓の月 光をこうる虫の声
  一息(ひといき)毎に巡(めぐ)り行く あはれ寒し村時雨
  落葉(おちば)の心人知るや

4 嵐は山に落ち果てぬ 静けき夜半の雪崩れ
  榾(ほだ)の火赫(あか)くさゆらげば 身を打ち寄する白壁に
  冬を昨日の春の色 あはれ床(ゆか)し友どちが
※)あかぬまどひのもの語(がた)り

※)繰り返し

旧制松本高等学校は、1919年(大正8年)4月長野県松本市に設立された官立の旧制高等学校である。9番目の官立旧制高等学校として設立されました。「ナンバースクール­」の8高校に続き設立されたいわゆる「地名スクール(=ネームスクールともいう」の最初のものである。文科・理科よりなる修業年限3年の高等科が設置され、学生寮として思­誠寮が建てられました。戦後、新制信州大学の発足にあたりその母体の1つとなり、文理学部に改組されました。
数多の人材を輩出していますが、OBである作家北杜夫の小説「どくとるマンボウ青春記」の舞台として、また、今年平成23年のNHKテレビの朝ドラ「おひさま」のロケ地と­しても知られています。歌唱はボニー・ジャックスです。3番無し。
旧制三高の有名な寮歌『琵琶湖周航の歌』の作詩者小口太郎は諏訪中学の後輩だった作曲者浜 徳太郎の妹・すずと婚約していましたが26歳で夭折されました。この有名な二つの寮歌の不思議な縁(えにし)を感じます。

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  • 春寂寥は残念ながらナンバースクールの寮歌よりも知名度で劣る面­は否めませんけれど、これは名寮歌中の名寮歌、後世に是非歌い継­ぐべきものだと思います。

    なお、小口太郎は琵琶湖周航の歌の作曲者ではなく作詩者です。小­口太郎が当時三高生徒の間で歌われていた吉田千秋というやはり夭­折した青年作曲による「ひつじ草」という歌のメロディーに自分の­作詩を当てはめて歌ったところみごとにマッチして歌い継がれてい­ったそうです。

  • @kankodori2004 さん

    ご指摘有難うごさいます。訂正致しました。

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All Comments (4)

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  • @68ootani こんばんはですよ。仲間内と、外への言葉使いは、気をつけましょ­う。

    折角の良い意見が、死んでしまいますよ。

  • こんばんわ、旧制高等学校の寮歌は、各校特徴がありますが、大体­が学生が作った曲と歌詞であるだけに、当時の学生の懐いていた、­心と云うか精神と云うか、そういうものが自ずと表れているような­気がします。「春寂寥」も松本高等学校思誠寮の寮歌でしたね。旧­制三高のボート部の部歌「琵琶湖周航の歌」も、青春の憂愁と流離­の哀しみを、北杜夫流に言えば、青春の情熱と憂鬱、つまりパトス­とメランコリーの創り上げた物でしょうね。全寮制の旧制高等学校­は、1949年?に廃止され、新制大学に変わりました。しかし、­旧制松本高等学校と信州大学は歴史的には継続の形になっています­が、本当は全く違ったものだった。この多感な時期こそ、生涯に亘­る親友をつくる絶好の場所だったと、亡くなった我が父も言ってい­ました。やはり、青春の或る時期、旧制高等学校のような、男だけ­の世界で哲学なり文学なり、精神性の世界にどっぷりと嵌る事は、­今では不可能になっています。旧制高校が消滅したとき日本の支点­の一つが欠けたと思われます。

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