【一般】「2007年度(独)理化学研究所 科学講演会」免疫が未来を開拓する
演者:斉藤隆(理研免疫・アレルギー科学総合研究センター 副センター長)
免疫系は生体防御の中心を担い、生体に入り込む膨大な数の外敵(抗原)を特異的に認識して、その排除を行います。免疫反応は、外敵抗原を取り込んだ樹状細胞が、近隣のリンパ節に移動し、抗原に特異的な受容体(TCR)を持つT細胞と接着してコミュニケーションすることによって始まり、T細胞は活性化されて、免疫応答を制御します。この細胞同士のコミュニケーションによって免疫系が活性化される分子機構は長らく疑問でした。しかし今や、分子の動きを一分子レベルで時間的空間的に解析することによって、抗原認識と活性化を担うミクロの実態が明らかになってきました。この免疫系の認識と活性化の最小ユニットの発見は、新しい免疫制御のアプローチをも可能にするものです。ここでは、免疫認識と活性化の長年の謎を解明してきている分子の動きを追跡する研究についてご紹介します。
All Comments