ドビュッシーの「子供の領分」第2曲は「ジャンボの子守り歌」《Jimbo's Lullaby》で、ここでいうジャンボ(実際はJumboジャンボのスペルを誤ってJimboとしたのですが)はぬいぐるみの象のことです。小さな子供の子守り歌に長い鼻をぶらつかせてのっそりと歩く象を連想させる曲です。「子供の領分」《Children's Corner》は6つの小品からなる曲集で、1908年の7月に出版されました。2度目の妻との間に生まれた娘クロード・エマに捧げられた、子供の観点を音楽化したものです。「以下に続く曲への父親のやさしい言い訳を添えて、大事なかわいいシュシュ(娘の愛称)へ」と添えられています。初版の表紙にはドビュッシーのサインとともに風船をもった像の絵やゴリウォッグが描かれていました。この曲集は1906年から1908年にかけて作曲され、1908年12月18日パリの音楽の集いで初演されました。当時の英国心酔という風潮からか、もしくはイギリス人であったエマ夫人のシュシュをイギリス人家政婦で育てるという英語づくしの方針を反映してか、曲集名及び各小曲全ての標題は英語で書かれています。
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