言葉のないところから僕はやってくる
風景と僕のあいだにはもちろん距離がある。その距離は僕の過去の記憶や経験のイメージが一瞬のリアリティとなってあらわれたもの。
イメージは僕自身。もしこの世界が僕をよそ者扱いするのなら、僕は僕自身をそのよそ者たちの中にみつけるのだろう。この世界で僕は自分の言葉を探さずにはいられない。でも結局は探すのをあきらめるのを知っている。
6500マイルと16時間の時差を隔てたこの数年の生活は、現実という名の夢のようだった。僕はその夢の中に出てきた顔たちを思い出すことができない。ただ一人ひとりのかけらを寄せ集めてた。そのかけらたちは夢そのもの。一つ確かなことは、それを見ていたのも、見つめられていたのも、僕自身。僕もかけらだったということ。
風景なんてただ見てるだけで楽しくて、きっと風景も僕を見てそう思ってるはず。
紙の上には風景じゃなくて、蘇った記憶が写ってる。
僕と風景のあいだがどれだけ離れていようと気にしない。僕はただ目的もなくぶらぶらさまようから。ただちらっと気にしてさよならを言うだけ。
そして僕は言葉のないところへ向かうよ
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