のぎすみこ作品 「ひつじ」
何故ひつじなのか、ということに関しては実に様々な理由がある。
家畜としての歴史が長く、衣食住に関わり、品種改良や実験の的になり、生贄や弱者や優しさの象徴としてしばしば登場し(宗教/絵画)、ヤコブ病として人間を脅かす存在、、、。「健やかなる時も病めるときも」、時代の中で共存をしてきた。
「ひつじ」の中に人間をみる。 「にんげん」の中に羊をみる。
おとなしく・やさしく・やわらかい存在だとみくびった人間の浅はかさと恐怖と悲しみ。
擬人化し、人が入っているにも関わらず、それは「ひつじ」として捉えられる。
「のぎすみこ」という人間社会での観念と関係性を無くし、そこに「ひつじ」という存在を出現させる事によって、新たな社会(他者)との精神的な距離間をはかり、きぐるみの中のわたしだけにおきる(もしくはおこす)変化を、「ひつじ」に遭遇し触れたひとの意識の中にもおこす試み。
Link to this comment:
All Comments (0)