群馬県内では、長い眠りに就いていたC61 20が復元され、2011年6月から復活運転が行われている。廃車になったC61が再び鉄路を走るのは38年ぶり。一足早く現役復帰していたD51 498と同じJR東日本の動くSLシリーズの仲間に、新たに加わった。
C61形蒸気機関車は、戦後の旅客輸送需要の増加に対応するため、余剰が出ていた貨物用のD51形のボイラーに、旅客列車を牽引するための大型の動輪を組み合わせて誕生した。
馬力を重視した設計のD51が計1115両も製造されたのに対し、C61は1947年から49年にかけ、33両しか製造されていないという。
49年製造の20号機は、東北線特急の「はつかり」や「ゆうづる」などの仙台―青森間を担当。北日本と東京を結ぶ旅客輸送の要を担う栄光の時代を過ごしたが、東北線の電化進展などにより、奥羽線を経て71年(昭和46年)には九州に配属され、73年に廃車となった。
解体を免れて群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園に保存展示されていたが、JR東が3両目のSLとして復元を決定。大宮総合車両センターで修復工事が行われ、2011年3月末に車籍が復活した。
高崎駅を出発し、水上駅へ向かう列車は、渋川を出ると、車窓が田園風景に変わり、沼田を過ぎた辺りで軌道は山あいを縫うようになる。それとともに勾配も次第にきつくなり、高鳴るC61の蒸気音が耳に届くようになる。
高崎から約2時間で水上に到着。ホームでは、C61が客車から切り離され、上りの運行に備えて方向転換するため、転車台へ向かう。駅から徒歩ですぐの所にあり、SLの方向転換と、その後の保守作業の見学ができる。
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