大震災と原発事故という未曾有の危機に瀕し、私たち日本人は、価値観、社会観、経済観、環境観、人生観の大転換期に直面しています。本座談会では、大災害と向き合いながら活動を続ける四人が一堂に会し、さまざまな視点から復興への道を議論しました。
(2011年7月23日 東京・恵比寿 日仏会館)
【パネリスト紹介】
糸長浩司 いとなが・こうじ
1951年東京生まれ。九州大学工学部建築学科卒業、東京工業大学大学院博士課程修了。工学博士。日本大学生物資源学部教授。エコロジカルな建築・地域空間デザイン研究、パーマカルチャー、世界のエコビレッジ研究とデザインを専門とし、住民参画による地域づくり手法に関する支援的研究を展開。NPO法人エコロジー・アーキスケープ代表理事、NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン代表理事。東京電力福島第一原発事故に際し、飯舘村後方支援チームを組織し、情報収集や広報、村長、村民への助言、支援活動などを行う。
赤坂憲雄 あかさか・のりお
1953年東京生まれ。専攻は民俗学・日本思想史。東京大学文学部卒業。学習院大学教授、福島県立博物館館長。1999年、東北芸術工科大学・東北文化研究センターを設立し、『東北学』を創刊。ドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)をはじめ、『遠野/物語考』(ちくま学芸文庫)、『東西/南北考』(岩波新書)、『東北学/忘れられた東北』(講談社学芸文庫)など著書多数。2011年、東日本大震災復興構想会議委員(4月)、福島県復興ビジョン検討委員会委員(5月)、南相馬市の復興ビジョン会議委員(6月)に就任。
内山節 うちやま・たかし
1950年東京生まれ。哲学者。立教大学大学院教授。1970年代から、東京と群馬県上野村に生活拠点を置き、存在論、労働存在論、自然哲学、人間存在論を軸に哲学研究を展開。NPO法人森づくりフォーラム代表理事、『かがり火』編集長。「文化遺産を未来につなぐ森づくりの為の有識者会議」の共同代表として、神社仏閣の木造建築を未来に受け継いでいくための樹木育成プロジェクトに取り組む。『共同体の基礎理論』(農文協)、『怯えの時代』(新潮選書)、『清浄なる精神』(信濃毎日新聞)、『自然の奥の神々哲学者と共に考える環境問題』(宝島社)など著書多数。
広井良典 ひろい・よしのり
1961年岡山生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院修了。厚生省勤務、マサチューセツ工科大学客員研究員を経て、現在、千葉大学法経学部教授。専門は、公共政策および医療経済、社会保障論、科学哲学。社会保障や環境、医療に関する政策研究から、時間、ケアなどをめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。第9回大佛次郎論壇賞を受賞した『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)のほか、『定常型社会』(岩波新書)、『ケア学』(医学書院)、最新刊の『創造的福祉社会』(ちくま新書)など著書多数。宮城県震災復興会議、朝日新聞「ニッポン前へ委員会」委員。
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