広島県では、河童をえんこうと呼んでいた地域が多く、中国四国の各県や福岡県、大分県も同様です。いずれも室町時代まで大陸との交流が盛んであった地域であり、漢字表記が猿猴であることから、語源が大陸渡来と言われています。これら地域のえんこうにまつわる民話は千差万別ですが、その容姿等には多くの共通点があります。背は子供並みで、手は長く猿に似ており、頭上に水皿を持つものもいます。一般に力持ちで相撲好き、いたずら好きで水辺につないだ馬を引っぱるとの言い伝えもあります。金物が嫌なこと、人に化けたり人を溺れさせたりするのですが、たまには人助けすること、また、間抜けなところもあってにくめない存在で、鬼のように嫌われるだけの存在ではないようです。
All Comments