西山研究室(慶大理工学部化学科)では、電気エネルギーを用いた天然有機化合物の化学合成の研究に取り組んでいます。医療面をはじめとした社会的意義をもつものを合成目的とし、そして環境にも配慮した有機合成をおこなっています。
Q「狙い目は実際に自然界に存在する生物活性を持つ有機化合物、かなり複雑なものから簡単なものでいろんなバライティにとんでいますけれども、そういう役に立つ生物活性をする化合物を実際化学合成するのが目的です。特に環境として、というか、環境に優しい有機合成ということで電気化学を使うあるいは電気分解で化学合成をしていくという特徴があります。」
電気化学、電気分解を利用した化学合成は、毒性物質を作らずきれいな反応のみを作り出すことができるため、現在、環境にやさしい化学合成として注目されています。西山研究室ではフェノール類を活用した有機電解反応により、世界的にもオリジナリティのある合成をおこなっています。
Q「今あのー廃棄物で有機化合物のハロゲンは塩素とか臭素が入っていて毒性があっていつまでたっても分解しないという環境問題がありますけれども、電気分解を使ってハロゲンを除いてしまうという一種の、さっき申し上げた還元と同じようなこと、こういうのも使うことができます。
うちの特徴というのは、いわゆる亀の子というフェノールを基本とした有機化合物ですね。でとにかく亀の子、ベンゼンというのは容易に高分子化することがあるんです。ところがそれが二個だけ組合わさったもの、それが酸素を返したエーテルであるとか直接ベンゼン同士が繋がったもの、でそういう化合物を基本としてそれに例えばアミノ酸の鎖が繋がって強い生物活性するものになる。で特に、フェノールの化学についてはさっき申し上げた電気化学を使った合成をして割とオリジナリティな研究をしています。」
Q「有機反応で作った医薬品の安全テストは非常に重要視されており、一つの医薬品の制作におよそ10年以上もの年月がかかっています。毒性物を試用しない有機電解反応は、安全性が高く開発期間も大幅に短縮できると期待されています。こういった研究において西山研究室では、天然有機化合物を超える人工生物活性物質を開発するために、特徴のある研究システムを展開しています。」
Q「私たちの部屋では勉強会で電気化学で目的物を作るチームと、それからいわゆるスタンダードな化学合成で複雑な化合物を作るチーム二つあります。で勉強会を両方一緒にやりますと双方の新しい発見があるとか新しい技術っていうのが、お互いに補い合うことができると。例えばスタンダードな化学合成でも、スタンダードのままは出来ないんだけれども電気化学使うと一発でより効果的な反応を見いだすってことも何回かありました。そういう意味で互い助け合ってより完成された化学合成を目指していきたいと思っています。」
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