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湾岸公園は僕の住んでいるアパートから車で約三十分ほど走ったところにある。僕たちの行きつけのディスコはそのすぐ近くだ。
僕たちがディスコに入るともうすでにたくさんの男女が集まっていた。音楽はちょっと前から流行りのユーロビート。曲と曲との間に早口なDJの声が挟まれる。
僕たちはまず軽くビールを飲む。そして、少しだけ踊ったあと、適当な女たちに声をかける。本当は踊るのなんてどうでもいい。
「こんばんは」まず僕が切り込む。「学生?」本当は学生には見えないがとりあえずそう訊く。
「ううん」女はふたり組だ。
「働いてるの?」
「うん」
「どんな仕事?」
「OL」
「ここへはよく来るのか?」
「たまに・・・・・・。よく来るの?」
「年に一回か二回くらいかな」僕はとぼける。
「うっそー」女たちの表情が少し和らぐ。
「何か慣れてるって感じ」
「とんでもない。なぁ」とFにふる。
「ああ。そんな風に見えるか?」
「あなたはそうでもないけど、こっちの人が」とその女が僕を指す。
「こういうところで男に声をかけられるの嫌いか?」と僕が訊く。
「そうでもないけど」
とりあえず切り口は開けた。女たちは僕たちのことを嫌がっていない。
僕が片方の女としゃべっている間にFはもうひとりの女を攻める。Fの相手より僕の相手の方がましなのは仕方がない。僕が切り込んだのだから、僕に優先権がある。
「年はいくつ?」とFが相手の女に訊く。
「二十一」
「へぇ・・・・・・。俺いくつに見える?」
「二十三か二十四?」
「二十四」
その他にも何組かの女たちに僕たちは声をかける。そして、そのうちの何人かの女たちから電話番号を訊きだす。
「そろそろ出ないか?」とFが言う。
このまま店を出て僕たちに連いて来そうな女を探すのは面倒なので、僕たちは店を出る。まだ少し早いが仕方がない。
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