最初は地震がやってきて おいらの家をゆらしたぜ
その後サイレンが鳴り響き 大きな津波がやってきた
おいらはみんなと車に乗って 高い所に逃げたのさ
おいらの家は水びたし でも家族は全員無事だった
安心したのはつかのまで 今度は原発が爆発だ
自衛隊が逃げろって叫んでる どこに逃げていいかはわかんねえ
かあさんは子供たちを助けに行った とうさんは町の人を助けに行った
気がつけばおいらはひとりぼっち ちまたでいうところの野犬だぜ
ひとりなるのは初めてじゃない 思えば最初は野良犬だった
またストリートにもどったっていうわけさ 被爆した魚でも拾いにいくか
あれ?人間がこちらにやってくる 何だか不吉な予感がするぜ
あのダサい格好には見覚えがある あれは保健所の職員だ
逃げろ!でも腹ぺこで動けない 敢えなく捕まって運ばれて
連れてかれた先は保健所の 冷たくて暗い檻の中
これがおいらの運命なのか? もといたところに戻っちまった
ガス部屋に送られたらおダブツだ 放射能浴びて生きるよりはマシかもな
ある朝 看守がやってきて おいらを叩き起こしたのさ
やれやれ犬殺しのお出ましか とうとう年貢の納め時
ドアが開いて誰かがこちらにやってくる 太陽の光が差し込んで
まぶしすぎて何も見えないぜ おいらはもう死んでるのかな
おそるおそる目を開けてみたら そこにとうさんが立っていた
何てこったかあさんもいるじゃないか おいらを迎えに来たんだぜ
おいらはしっかり生きている ケツの匂いを嗅ぎまくるぜ
スリッパをぼろぼろにしてやるぜ 苦情が来るまで吠えまくりだぜ
政治家もマスコミも嘘つきで ろくでもない世の中だけれど
捨てたもんじゃねえぜ あきらめねえぜ おいらには家族があるからな
わんわんわんわんわん
我ながらひでえ歌唱力だな。
KotaroHonda 10 months ago