2007全国高校駅伝男子 ラスト競技場

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Uploaded by on Jun 15, 2009

史上初の同タイムでのアンカー結着

 仙台育英の橋本隆光、佐久長聖の堂本尚史が競技場にはいってきたとき、スタンドからわきあがる歓声がとっと冬空に大きく弾けた。
 42㎞におよぶ死闘にもかかわらず、勝負のゆくえはいまだまったく見えなかったのである。明暗を分けるトラック勝負をまえにして、2人の想いはひとつ、「ゼッタイに負けれ­れない」ということに尽きただろう。
 58回を数える大会史上をかえりみて、トラック勝負になった例はないわけではない。たとえば第40回の記念大会で、報徳学園、西脇工という同一県同士が優勝を争ったケース­が強く印象に残っている。トラック周回中にひとたび西脇工の結城が前に出たが、報徳学園の村松が第1コーナーで差し返し、最後の直線で村松が追いすがる結城を突き放した。
 女子でも第11回大会で筑紫女学園と須磨学園がトラック勝負となり、筑紫女学園が1秒差で先んじている。
 だが。今回はいつにもまして熾烈だった。仙台育英の橋本と佐久長聖の堂本はタスキを受け取った直後から、びっしりと併走、時には躰をぶつけあうようにしのぎを削ってきたの­である。
 タイムなしでタスキを受けたふたり、積極的に攻めたのは初優勝をねらう佐久長聖の堂本だった。1㎞=2分46の入りで前に出て引っ張った。だが、仙台育英の橋本もゆずらな­い。息づまるようなガチンコ勝負をくりひろげたのである。
 最終区のアンカー勝負で最初から最後まで両者ゆずらず、同タイムの1着、2着という結着は初めてのケースである。
 勝った仙台育英の橋本隆光、勝ちたいという執念が勝ったというべきか。大声援のトラック勝負のゆくえは第4コーナーを回ってホームストレッチの直線勝負になると思いきや、­意外にも第2コーナーで動いたのである。
 トラックにはいってきておよそ100~150mあたり、仙台育英の橋本の躰がするするとが前に出たのである。まさか、そこで仕掛けるとは思わなかったのか。一瞬の虚をつか­れたにちがいない堂本、懸命に追いはじめるが胸ひとつの差はつまらない。
 追いすがる堂本を振りきって、橋本は歓喜のゴールにとびこむのである。橋本にしてみればゴールがこれほどまで遠いとは思わなかっただろう。
 それにしても。勝負どころをみのがさなかった橋本の判断はみごとであった。

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All Comments (6)

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  • 堂本さんはまた、日大キャプテンとして箱根に出れなかったですね

    本当につらい思いをしていると思います。

    学連選抜で頑張ってほしいですね

  • 橋本は城西。堂本は日大。

    両者ともに今年大学4年生。チームの主力として頑張ってほしいで­すね。

  • 堂本さんつらい思いしすぎ…。

  • 橋本は城西だっけか?

  • 1km2分46秒!? 1500m4分20秒切るくらいのペースですよね?

    恐ろしい

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