水野和夫・三菱UFJ証券チーフエコノミストが2010年1月18日、シリーズ研究会「2010年経済見通し」で「21世紀は陸と海のたたかい」と題して話した。
水野さんは海洋を支配することで世界を制覇した英国にみられるような16世紀にはじまった「海の(資本)帝国」の時代から、21世紀は「陸の(資源)帝国」が力を広げる時代に移った、との歴史認識を示した。海の国(米国)に対する陸の国(EU、ロシア、中国)の挑戦も強まるという。日本など先進国は交易条件の悪化と市場の拡大が止まるため、名目GDPが増加しない構造になったと指摘。デフレ・ドル安下の日本の戦略として①日本の海外生産比率が現在の2割から2030年には7割に増える②2030年には新興国で12億人に増大する中産階級の消費支出の15%を日本企業が獲得する③化石燃料の輸入を減らす――などの条件を挙げた。
司会:小此木潔企画委員(朝日新聞)
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