毎年8月14日夜、君津市鹿野山では巨大な藁人形を燃やして悪疫退散と豊作(特に大根)を祈願する「鹿野山の人形焼」という行事が行われます(場所は神野寺駐車場)。
人形焼の藁人形は、毎年7月最終日曜日8時より鹿野山地区の人たちによって盆踊り大会の櫓設営と一緒に製作されます(若い人たちが主に櫓を担当し、古老たちが主に藁人形を担当する)。4mの竹を骨組みしてつくられる藁人形の大きさは約5m。藁人形としてはおそらく日本最大の大きさです。さらに勃起した男根は長さ約2mもある超巨根。睾丸は南瓜、乳は桟俵で作られています(両性具有だそうです)。神野寺の仁王門を女陰に見たてて、藁人形は男根を神野寺仁王門に向けて設置されます。
8月14日20時、神野寺の僧侶による祈祷とお囃子が響く中、松明によって火が付けられ、藁人形は大きな炎をあげてみるみるうちに燃えていきます(藁人形には事前に灯油がかけられています)。男根を大きく上下に動かしながら大きな炎を上げて藁人形が燃えさかる様は、迫力満点です。見物客が見守る中、藁人形は4分ほどで焼け倒れてしまいました。藁人形が倒れた方角では豊作(特に大根)になるといわれています。
かつて君津市の鹿野山地区では毎年8月16日(資料によっては8月14日)に地区境の2箇所(上町と下町)において藁人形をそれぞれ1体ずつ作り、その日の夕方に燃やしていました。江戸時代の初めに始まったとされるこの行事は昭和30年代に一旦途絶えてしまいましたが(詳細な時期は資料によって異なる)、昭和61年(1986年)に新たに現在の形で復活。毎年7月最終日曜日盆踊りの櫓と一緒に製作し、8月14日夜盆踊り大会の時に火をつけて燃やされるようになりました。人形焼の藁人形は所謂「人形道祖神」の一種なのですが、ここでは同じく昭和30年代に途絶えてしまった「虫送り(虫除け・虫焼き)」の行事も兼ねているとのことです。
藁人形の巨大な男根は悪疫退散と豊作の象徴です。かつて鹿野山の特産品であった大根の豊作を祈願するというのも、おそらくこの巨根から来ているのでしょう。
http://blog.livedoor.jp/kei_oh19/archives/52095657.html
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