神戸製鋼VS三洋電機 1※.1990年度の社会人大会(秩父宮)決勝は、宮地克実監督擁する、三洋電機との対戦となったが、その試合は日本のラグビー史に今も語り継がれる、歴史的な試合となった。 強力なFWを擁する三洋は、試合序盤から終始神戸を圧倒。後半30分過ぎまで、2つのトライ&コンバージョン(ゴール。以下GK)を決めるなどして、16-12とリード。しかもここまで、当チームはトライが1つもなく、細川隆弘が決めた4つのペナルティキック(以下、PK)で12点を取っていた。終盤になって神戸は、繰り返し連続展開からトライチャンスを試みるが、三洋の強力なタックルがことごとく決まる展開となり、22mラインの攻防戦で常に後退を強いられる展開となった。時計が後半40分を過ぎ、ロスタイムの時間に入った。神戸は切り札である、ウィリアムスにボールを集めようとするが、なかなかボールがウィリアムスまで渡らない。 後半41分頃、三洋の選手がタッチに蹴出した瞬間、宮地監督は立ち上がり、勝利のポーズを見せたが、主審の真下昇はノーサイドの笛を吹かず、そのまま試合は続行。後半43分頃、フルバック(FB)の綾城高志をライン参加させ、ゲインラインの突破を図るものの、三洋ディフェンスに見破られ、ハーフウェイライン上でラック状態となってしまう。その状態から素早くボールを出した神戸は、大西一平が再度縦をついてラック状態へと持ち込むと見せかけて、スクラムハーフ(SH)の萩本光威が素早くボールを出し、センター(CTB)の平尾へワンバウンドパス。このパスが三洋ディフェンス陣に動揺を与え、一瞬三洋の選手が立ち止まってしまう。その状態から平尾がついに切り札・ウィリアムスへとパス。ウィリアムスは約50mを独走。一方三洋も、ナモアが懸命にウィリムアスを追うが、ゴールエリア付近で振り切られ、ウィリアムスは細川にGKを決めやすくさせるため、ゴールエリア中央へと持ち込んでトライ。16-16の同点となった。この時点ではまだ双方優勝の状態であり、日本選手権出場権規約により、トライ数の多い三洋がまだ同大会の出場権を握っていたが、細川が冷静にGKを決め、18-16でついに逆転。奇跡の全国社会人大会3連覇を達成した。1991年1月8日(秩父宮ラグビー場)1/4
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