夜 霧 よ 今 夜 も 有 難 う
歌 谷 真酉美
作詩作曲 浜口庫之助
昭和42年
1 しのび会う恋を つつむ夜霧よ
知っているのか ふたりの仲を
晴れて会える その日まで
かくしておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
2 夜更けの街に うるむ夜霧よ
知っているのか 別れのつらさ
いつか二人で つかむ幸せ
祈っておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
日活映画 「夜霧よ今夜も有難う」(1967)
•出演: 石原裕次郎, 浅丘ルリ子, 二谷英明, 高品格, 太田雅子
•監督: 江崎実生
日活ムード・アクションとはよくも名付けたものだ。その名称は、まさしくこの映画のためにある。「夜霧よ今夜も有難う」。ベースになったのはアメリカ映画の名作「カサブランカ」で、基本的なキャラ設定もそれに基づいている。ボギーならぬ裕次郎は、横浜でクラブを経営しつつも、海外逃亡に手を貸すという裏の仕事にも手を染めている。ある日彼の店にやってきたのは、かつて彼と将来を誓ったはずの女性(浅丘ルリ子)であった。
あるゆる人種が跋扈する、横浜の国際的裏社会のムード。白いスーツをいなせに着こなした裕次郎のカッコよさ。浅丘ルリ子の影のある美しさ。さらには裕次郎の年老いた相棒・高品格の誠実さは後にTVシリーズ「大都会」に引き継がれ、裕次郎のクラブで働くヒロミに扮した太田雅子は、この後芸名を梶芽衣子と変え「女囚さそり」シリーズで大ブレイクを果たす。あらゆる意味で忘れがたい人々が、切ない雰囲気ともの悲しい歌声をバックに翻弄される、この映画の魂は歌謡ドラマと心得たり。「僕たちは千五百回の朝と昼、そして夜を過ごした」。裕次郎以外誰が言えよう、この歯が浮く名台詞。
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