全文朗読版 司馬遼太郎『21世紀に生きる君たちへ』

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Uploaded by on May 11, 2011

平成元年から大阪図書の教科書に掲載され、その後、朝日出版社から『21世紀に生きる君たちへ』として、『人間の尊厳さ』『洪庵のたいまつ』の3作品が英語対訳となった本­が出版され、購入しました。11年前です。
今年の3月に起こった東日本大震災で未だ復興を進められる状態にない日本に対して、長年、日本に滞在し、日本を研究されていた御年80歳になろうかという高名なアメリカの­学者ドナルド・キーンさんが日本に帰化し日本のために出来る事をなそうとされているという記事を新聞で読みました。
ドナルド・キーンさん、誰あろう、本『21世紀に生きる君たちへ』英訳監修をなされた方です。
司馬さんとも生前親交、否、深い信頼関係があったものと推察します。
司馬さんは、予言者としてこの随筆を書かれたのではありません。80年代後半というのは、ソ連率いる社会主事諸国が疲弊し次々と倒れ、民衆の中から民主主義の芽が芽吹き始­めました。
お隣の大国中国も、まだ国力とすれば発展途上国の分類で、しかし、中産階級以上には自由な空気が流れ、その一瞬に時を止めて、世界を眺めれば、多くの場所で人々の笑顔を観­る事が出来たでしょう。司馬さんは、そういった世界の動きを見つめながら、21世紀は人々が、当たり前の事として互いに尊重し、認め合うことで、自然の中で、自然物の人間­同士もわかり合える。そういう時代を作る担い手として、当時の子どもたちにメッセージを託されます。しかし、この20年間は司馬さんが理想とされていた世界とは全くかけ離­れた、20世紀のあらゆるシステムが疲弊崩壊し、戦争は絶え間なく行われ、80年当時にはなかった、インターネット、SmartPhone等で、いつでもどこでも瞬時に誰­でもが映像を観ることが出来ます。夢や希望がDNAから剥がされていきます。これ以上、問題が拡がらないように、夢と希望を持って生きるために、真摯さ、礼節、そして志、­+喜びという輝きを見いだして歩み出すことが、我々には必要です。
後半に、カーペンターズの『青春の輝き』を挿入しています。
もう40年も前の歌声ですが、今聴いても、澄んだ歌声は、心を優しくしてくれます。と同時に、人としての『輝き』『幸せ』『志』を内から、外から育まれる時代へと生まれ変­われる事を期待して使わせて頂きました。

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