場所は真冬のNY、とあるジャズバー。ピアノとドラムスだけで軽快に始まった生演奏。そこに何の前触れもなく登場した黒人女性。片手に小さな太鼓、もう一方の手にくねっと曲がった棒切れ。その太鼓を脇に挟んで、ピアノとドラムスの中間地点に遠慮がちに立った彼女は、静かにそのセッションに溶け込んでいく。
棒切れと素手で打つその楽器は、日本の鼓のような軽く優しい音を奏でる。果たしてこの楽器はジャズにマッチしているんだろうかというのは余計なお世話。ふと気づくと、ピアノとドラムスは彼女についていけるんだろうか、という逆の心配をさせるほど、その演奏は勢いと熱を帯びていた。彼女の躍動感と得体の知れない魅力に、人は憑かれ、狭いバーの空気は一変した。時間にして恐らく3分弱、もっと魅せてくれと色めき立つオーディエンスを見透かすように、彼女はその演奏をサラリと締めくくってしまう。
拍手喝采。本人は微笑を浮かべながらステージを降り、そのままバーのドアを開け、凍てつくNYの闇の中へ姿を消してしまった。
まさに疾風のように現われ、そして過ぎ去った。その情熱的演奏と神秘性が奏でる衝撃に、度肝を抜かれた。文句なしに刺激的だった。
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何も見えないなー
Trilinguist 5 years ago
Sounds great, glad you had fun.
SalamanderExcess 5 years ago