作家にとって大切な"商売道具"である筆記具、なかでも万年筆にスポットを当てた「作家と万年筆展」が、横浜・港の見える丘公園内の神奈川近代文学館で14日、始まった。パソコン、メール全盛時代に、「手書き」の息遣いを伝える企画展だ。
取り上げたのは、夏目漱石や吉川英治ら明治・大正の文豪や、大仏次郎、池波正太郎、向田邦子、井上ひさしなど計27人。そうそうたる顔ぶれが愛用した万年筆と自筆資料が並ぶ。これまで個人展で"脇役"として紹介されることはあったが、これほど多くの作家の万年筆が一堂に会するのは「おそらく初めての試み」と同館。
会場では、生年順に掲げられた作家の写真パネル前に、原稿や創作ノートなどが並び、作家の筆跡や推(すい)敲(こう)の跡がじっくり眺められる。万年筆もシェーファー、ペリカン、モンブラン、パーカーなど多彩で、ペン先の減り具合からそれぞれの書き癖も分かるという。
27人のうち現役作家は5人。万年筆のほか毛筆でも執筆する出久根達郎さん、パソコン派だが手紙には特注の万年筆を使うという角田光代さん。北方謙三、伊集院静、浅田次郎の各氏も万年筆愛好者で、直筆原稿が堪能できる。
同展は2月26日まで。月曜休館。一般400円ほか。問い合わせは電話045(622)6666。2月19日には出久根達郎さんの講演会「『文字を書く』ということ」(料金千円)が開催される。
http://www.youtube.com/user/kanaloco(カナロコチャンネル)
http://www.kanaloco.jp/(神奈川新聞@カナロコ)
Link to this comment:
All Comments (0)