Ferrari Dino Exhaust sound
フェラーリでありながらフェラーリを名乗らなかったディーノ。24歳の若さで夭逝(ようせい)したエンツォ・フェラーリ最愛の息子の名を冠したディーノ206GTは67年にデリバリーが開始されている。V6、2Lとフェラーリにしては小排気量のエンジンを搭載した206GTはわずか150台ほどしか生産されず、やはりV6の2.4Lを搭載するディーノ246GTへとバトンタッチ。246GTは後にタルガトップのGTSを加えて3700台ほど生産されたが、貴重なフェラーリであることに変わりはない。
ピニンファリーナがデザインしたボディは、小ぶりながら流麗なラインでまとめられ、今も最高のフェラーリと称賛する人も少なくない。サイズは全長4240mm、全幅1700mm、全高1140mmだが、わずかに1700mmを切っていたせいか日本では5ナンバー登録となった206GTもある。ミッドに積まれたエンジンを覆うフードにはダクトホールが2列開けられているが、その数は246GTの7個×2列に対し、206GTでは6個×2列となっている。
エンジンはフィアット製のV6にウェーバー製のダウンドラフトキャブレターを3連装し、246GTは最高出力が195ps、最大トルクは22.9kg-m。V8やV12を積むフェラーリに比べると小さい数値だが、246GTで1080kgという軽さも手伝い、最高速度は240km/hに達する。サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンとフェラーリの公式を守り、ライトウェイト・スポーツならではのフットワークでワインディングを楽しめる仕上がりだ。
ディーノというとフィアット ディーノを思い浮かべる人もいると思うが、これはフィアットがディーノ246GTと同じエンジンを搭載して世に出したFRスポーツだからだ。ちなみにディーノ206GT/246GTにはフェラーリの紋章である跳ね馬も、フェラーリのエンブレムも付いていない。その後ディーノの名は73年のパリサロンに登場したV8搭載のディーノ308GT4へ受け継がれ、ヒット作となった308GTB/GTSの登場へとつながっていく。
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