東京・目黒・国立科学博物館付属自然教育園では、牧野富太郎博士が、この地で発見し、50年前、絶滅したと思われたトラノオスズカケが、今年50年ぶりに開花を確認。
■トラノオスズカケ50年ぶりに再発見 2008.9.18(自然教育園の解説文からの転載)
トラノオスズカケは四国、九州の限られた地域に希に見られるゴマノハクサ科の半常緑の植物で、絶滅危惧種に指定されています。同じ仲間で岐阜県・徳島県だけにあるスズカケソウ、紀伊半島の一部にあるキノクニスズカケも絶滅危惧種に指定されています。名前のトラノオは花序の様子を虎の尾に、スズカケは山伏の衣装の鈴掛にたとえたものです。
自然教育園のトラノオスズカケは御料地時代の1932年(昭和7年)に牧野富太郎によって発見され、1949年の開園の頃に絶えたとされていましたが、昨年秋に芽生えを発見し今回の開花を見るに至りました。自然教育園は江戸時代松平讃岐守(香川県)の下屋敷でしたが、同郷の平賀源内が下屋敷の一部に薬園を作った記録があります。おそらく当時故郷から種子を運んで栽培していたものが野生化したのだろうと推察されます。
50年ぶりの再発見なのですが、生きた植物が生存していたとは考えられず、おそらく休眠性の高い埋土種子が、最近のミズキなどの高木の枯死によって林床に光が差し込むようになったことで、発芽が促されたものと考えられる。(自然教育園資料からの転載です)
配信責・OmniScienceNet 木更津伊豆島プロジェクト 尾高俊夫 連絡先 omniodaka@gmail.com
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