Jacques de Maio, Head of Operations for South Asia, International Committee of the Red Cross
赤十字国際委員会(ICRC)でアフガニスタンやパキスタンを担当するドマイオ南アジア事業局長が、現場での活動や赤十字の役割について語り、質問に答えた。
赤十字国際委員会駐日事務所のホームページ
http://www.jrc.or.jp/ICRC/
ドマイオ氏は、アフガニスタンとパキスタンがICRCの最も重要で、最も規模が大きいオペレーションと説明。アフガニスタンで政府や米軍、NATO軍が入れない地域にICRCが入り人道支援を続けている実情を報告した。質疑応答では、イスラム世界におけるICRCの仕事について、何十年も活動しているのでサービスのメリットを受けた人も多く受け入れられていると説明した。赤十字の十字がキリスト教のシンボルと受け止められ、西洋の組織とみられる点については、「宗教組織ではなく人道組織であると説明している。現地の赤新月社との連携・協力も進めている」と述べた。赤十字が武装の護衛をつけず活動している点について、「紛争当事者である軍事組織がかかわることなく、リスクが伴うことを受け入れてわれわれの仕事をしている」と述べた。現地の人が医療を求めて外国軍の病院に行けば、それだけで不利益が生じる現状を説明し、中立のICRCが医療だけを提供する重要性を強調した。また、アフガンのPRTに関する質問には「PRTは人道活動ではない。軍の政治的な意図をもった戦略であり、人々の支持を得ようとする活動だ」と指摘した。アフガンで拘束された人質の解放に関して「中立的な立場で当事者間の仲介にあたることがある。身代金などの交渉にはかかわらない」と説明、現在は30件の人質事件をフォローしていると明かした。日本について「世界各地で、日本は中立的で信頼されている。人道法が守られるよう、日本政府と国民はもっと主張してほしい」と期待を示した。
司会 日本記者クラブ企画委員 石郷岡建
通訳 西村好美(サイマル・インターナショナル)
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