麻生が財政出動を唱えるにはそれなりの理由と根拠がある。
90年代に日本のバブルが崩壊し土地の資産価値が暴落したとき、日本の企業が取った行動は「財務内容を健全化させるために利益の最大化を止めて債務(借金)の最小化を図ること」だった。企業が設備投資のための借金を止めてしまった結果、お金を貸す相手を失った銀行で資金繰りが滞った。そのうえ企業から毎年23兆円規模で借金が返済されてくる。こうした事情から、企業が財務体質を健全化させている期間は、日本政府が国債を発行し続け銀行の資金繰りを肩代わりすることになった。日本政府が銀行から借りたお金を財政出動というかたちで使っていった結果、銀行は倒産を免れ日本発の大恐慌は免れることになる。これが「失われた10年」と言われた間に取られた財政出動の中身であり、同時にこの問題はデフレ不況に陥った国家が直面することになる構造的問題であると麻生は説いている。
こうして改めてスピーチを観ると、麻生にとってGDP比2%(=10兆円規模)の財政出動というのは単に具体的数字を述べたというだけでなく、幾度もの国際的な発言の場面で財政出動の必要性を世界に訴えていくうえで、日本自身が率先して行動で示しておかなければならなかったという事情があったように思われる。
今回の欧州グローバルパートナーシップのスピーチはドイツのフンボルト大学で行われ、欧州政財界のメンバーが多数参列した。
■ 麻生「なぜ、いま財政出動なのか」 2008.01.28
http://www.youtube.com/watch?v=jg9ymlbiZBQ
日銀にインフレ目標を持たせなかった責任取れよ!!
mogaash0220 10 months ago