長岡で進行方向を変えて、ここからは1号車が先頭になります。
2度目の宮内駅を通って、先ほど走ってきた上越線と離れ、信越本線を北陸方面へと走り抜けます。
信濃川を渡り、来迎寺を過ぎると、当時2往復体制だった「日本海」3号青森行と対向します。
駅のホームのほんの少しの明かりだけが頼りだった暗闇も、
初夏の夜明けが早いおかげで、柏崎通過の頃には、濃紺の車窓の中に、
建物の輪郭なども見えてきます。
柏崎を過ぎるといよいよ日本海側です。
濃紺の空と海がひとつになって、夜明けを待つ日本海の車窓を眺め、
日本一海に近い駅のひとつ、青海川駅を通過。
トワイライトに乗ると、この辺では、夕陽を満喫できるエリアです。
2007年の災害の痕跡もわからぬ程復旧した青海川駅を何事もなく通過すると、
その後も、米山、柿崎と、真夏には海水浴客で賑わう海岸線沿いを走りぬけ、
犀潟でほくほく線と合流、直江津駅へと到着します。
直江津駅を出ると、北陸本線へと入り、
トンネルの多い区間へと突入。
頚城トンネルの中の筒石駅や、トンネルにはさまれた能生駅など、
準秘境駅とも言える、トンネルがらみの駅をいくつか抜けると、
すっかり視界も良くなり、夜も明けてきます。
梶屋敷~糸魚川のデッドセクションを抜ければ、糸魚川駅です。
糸魚川駅を発車すると、
隣のホームで目覚めを待つキハ52の紺Ⅱとタラコが仲良く並んで眠っているのが見えます。
かつて、急行の名前にもなった「姫川」を渡り、
親不知、子不知へ。
「親は子を、子は親を省みず」という険しい断崖絶壁にそって
北陸本線と北陸道、国道8号が、うねうねとしている区間を抜け、泊へ。
泊を過ぎて、まもなく、定期便最後の583系「きたぐに」と対向。
富山駅に着くと「しらさぎ」2号が、「能登」の到着を待って発車します。
富山を出れば、「能登」の旅も、終盤にさしかかり、50分程で金沢駅へ。
終着駅着前放送はオルゴールの鉄道唱歌♪を聞いて、金沢駅に到着します。
あっという間の7時間。
ちょっともの足りなさすらある列車を下車して、
ホームで引上回送するボンネットを見送り、
489系ボンネット「能登」の旅は終わりを告げます。
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