石巻市の熊谷秋雄氏(46)は、茅葺き屋根建築の第一人者。3.11東日本大震災では、自ら被災者となったが、国の壊すための復興住宅建築に疑問を感じ、恒久住宅となり得る住宅の必要を痛感し、自ら復興住宅建設地を手当し、工学院大学と共同で、伝統工法にこだわった復興住宅のモデルを、石巻市白浜海岸の高台に建設中だ。そのユニークな発想は、法政大学五十嵐敬喜教授が提唱する「総有」的集合住宅として注目されている。所謂、壊すための復興住宅から、地域住民が共通の意思をもって終の住処(ついのすみか)として恒常的に暮らすことが可能な住居への大転換がここにはある。熊谷秋雄氏の「国に頼らず民間の力を結集すれば、住む被災地住民にとっても、遥かに住み心地がよく、しかも家賃は安価に提供できる。この白浜復興住宅のモデルを全国に展開していきたい」という持論は説得力がある。ここには、国に頼らない地域独立の精神が脈々と息づいているのを感じた。若き社会事業家熊谷秋雄氏の行動力、発想力、突破力に注目だ。(佐藤弘弥記)
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