【一般】「2008年度(独)理化学研究所 科学講演会」人類社会と科学 -健康を科学する-
演者:平井優美(理研植物科学研究センター 代謝システム解析チーム チームリーダー)
私たち人間の豊かな暮らしは、植物が作る数多くの化合物に支えられています。動物にとって欠かせない栄養素である糖類やビタミン、漢方薬の成分、野菜や果物の香りや色素成分 これらはすべて、植物が固有に持つ遺伝子の働きによって作られます。私たちは、植物の遺伝子を探索し、人間の暮らしに役立つ化合物が作られるメカニズムを解明しようとしています。ブロッコリー、大根、キャベツ、ワサビなどのアブラナ科野菜に含まれる「カラシ油配糖体」という仲間の化合物は、これらの野菜の香りや辛味にかかわる成分です。その中には健康増進の機能が期待されているものもあります。この講演会では、カラシ油配糖体の生合成に関わる遺伝子群の発見と、これらの健康機能成分を通常より多く含む高健康機能野菜の開発への展望についてご紹介します。
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