山口百恵(18歳)№261「イミテイション・ゴールド」(シングル・バージョン)

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Uploaded by on May 23, 2011

18枚目のシングル曲。オリジナルアルバム未収録曲。(アルバム収録曲は別ヴァージョン )作詞阿木耀子作曲宇崎竜童編曲萩田光雄。このシングルの企画を立てているとき、CBS・ソニーの酒井氏からまず最初に出たアイデアは、タイトルに、たとえば「イミテイシ­ョン・ダイヤモンド」のように、「イミテイション」という言葉を入れたい、というものであった。作詞の阿木さんと打ち合わせをして、タイトルは「イミテイション・ゴールド­」に決定。そして、宇崎氏がエレキギター1本で弾き語りをした「イミテイション・ゴールド」のデモテープを聴いた途端に、すごいと思った。イントロが終わると、ブルースの­ようなスローテンポで始まる。「♪シャワーのあとの髪のしずくを乾いたタオルで拭き取りながら~」という、スタートである。まるで、エルヴィス・プレスリーのロックンロー­ル「トラブル」みたいな始まり方も、実にカッコよかったのだ。そしてメロディが始まる。まず、詞の中に出てくる小道具の「冷蔵庫」、「パックのままの牛乳」などの言葉の響­きが新鮮であった。こんなお洒落じゃない小道具は、今までの歌には、ほとんど出てこなかったのだ。この現実味あふれる小道具が、詞になったとたんに、生き生きと映像になっ­てリアルに見えてくるのである。次に、酒井氏から出てきたアイデアは、とにかく「不気味なサウンドのアレンジにしてください」だった。いつもどおり、ここからが金塚さんと­僕が悩むところだ。不気味といったって色々な意味がある。金塚さんと悩んだ結果、酒井氏の言う不気味という意味は、サスペンスのようなことだと解釈して、萩田氏には、00­7のジェームス・ボンドのテーマのようなイメージの音、つまり、イントロで低音のフレーズが鳴り響くサウンドにしてほしいと、アレンジの依頼をした。さらに、阿木さんの書­くこの「イミテイション・ゴールド」の詞である。できあがった詞を読んでいくうちに、驚かされるところがたくさんあるのだ。1番で「♪声が違う年が違う夢が違うほくろが違­う」、2番ではエスカレートして「♪くせが違う汗が違う愛が違う利き腕違う」と、より具体的に去年の人と比べているのだ。いままで、こんな過激な歌詞があったであろうか?­しかもこのタブーのような詞を18才の百恵に歌わせてしまうのである。最後の「♪~まっててほしい今年の人よ日が当たれば影が違う色が違う光が変わるごめんね去年の人を忘­れるその日を」の詞を聴くと、主人公は一応、その男を好きになろうとしているし、謝ってはいるのだが、男としてはこんな比較はしてほしくなかった。まさに、女の強さを目の­前で知らされることになったのだ。しかし、曲に乗せて歌った時には不思議なもので、過激な詞は見事にオブラートに包まれてしまった。そういえば、この歌のレコーディングに­は、宇崎氏も立ち会って「♪ゴールド」のところを「♪ゴォォォルド」と強調してください、と言っていたのを思い出した。勿論百恵は、その要求を難なくクリアしたのである。­(回想記より全文抜粋)

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