「Two stars at Birdland」(バードランドの2つの星)と題されたアルバム。B面がリー・モーガン、そしてA面がコルトレーンのリーダー作、という不思議なレコードです。タイトルからしていかにもバードランドでのライブ盤と錯覚しそうですが、これが普通のスタジオ録音盤というのも変な話です。1960年はトレーンがアトランティック(レコード会社)と契約している最中ですし、時期的には「マイ・フェイヴァリット・シングス」のちょい前頃です。その時期に他社(ルーレット・レコード)での録音というのがまさにミステリー。おそらく、この録音はトレーンが西海岸のジャズ・フェスティバルの参加で訪れた際にこっそり?行われたものと推察されます。まぁ、貴重な録音ということには違いありません。そして、もうひとつサイドメンがこの時期流動的でありましたが、この録音の直前までは、ドラムスには主にピート・ラロッカを起用していましたがここではなぜかビリー・ヒギンズです。たぶん、ピート・ラロッカの都合が悪く帯同できず、仕方なく西海岸に拠点を持つヒギンズが駆り出されたのでしょう。このあとイースト・コーストに戻ってからはいよいよエルヴィン・ジョーンズがレギュラー・メンバーとして参加するわけですが、こういったところにも変貌しつつあるトレーンの歴史が垣間見えるところでしょう。
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