東京造形大学絵画科の二人が監督した映画作品、白昼のイカロスの予告編です。
◇ストーリー◇
しんと澄んだ冬の空気が東京の空を包みはじめた頃、ハルヲはこの街に降りたった。
しびれる足を一歩一歩踏み出してみる。空っぽの気持ちを埋めていくように、何かに追われ、何かにしがみついていなければのみ込まれてしまいそうになるこの街に、希望と絶望を抱いて。
地元の友人・アツコ、ニワの家に転がり込み、東京での生活を始めたハルヲ。昼間の光から逃げるようにハルヲは夜の街を歩く。
自然と夜のアルバイトを探すようになり、忘れられたようにひっそりと営業する、雀荘・萩で働く事になる。
そこで出会った元カメラマンで萩のオーナー・マグチ。「お前・・寒い、日の匂いすんなあ」マグチは重度の視覚障害を持っていた。
厳しさの中に優しさを秘めた不思議な目。世話好きな中年女・ヤブから仕事を教わりいつものように仕事をしていたある日。
厭世的な雰囲気と涼し気な目を持ったマグチの愛人・アサコが現れ、ハルヲはその美しさに目を奪われる。
日々が過ぎていく中でも忘れられない記憶たち。ふと湧き上がってくる熱い感情。ハルヲはどうしても気持ちのコントロールがきかなくなる時がある。行き場を失った怒りが爆発した時、もう一人のアルバイト、鬱屈とした足の悪い美青年・アランに問いかけられる。
「あんた、病気なの?」ハルヲは初めてアランと会話を交わし、温かなものが徐々に自分の中に流れ込んでくるのを感じた。
誰しもが抱えている、どうにもできない事。どうにかする必要はなく、少しでもその絶望を埋めるには大切な人を大切にする事なんだと知っていく。
ハルヲが仕事にも慣れ、かけがえのない存在になっていたこの場所。悲劇は突然襲いかかる。
「俺はさ、イカロスみてえに死にたいんだ。俺は、欲張りなんだ。・・でもなあもう十分だよ。もう十分、欲張ったなあ・・。」
生きていくにはあまりにも不器用な人達が織りなす、冷えたの夜の空間に描いた長編作品。
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