目につくものをただ数えている
意味のなさにたまに救われてる
かみしめて吐き出している住み慣れた孤独
風がトチの木をふるわせている
ぬいぐるみのラクダも揺れている
よく見える方の目でにらみつけたけれど わからないから
行くよ すぐに 多分夜が終わる前に
行くよ すぐに 残りを読み終えたあとに
白い朝を誰かが自転車をこいで配り始める頃に
冬が春の背中くすぐっている
手のひらで誰かを読みとってる
どこよりも遠く どこよりも近い自分
いつか見かけた落書きに似てる
むずかしい顔して笑ってみる
たくさんの幸せ降りそそぎますように 祈りながら
拾い上げた言葉たちに導かれて
白いシャツをためらわずに汚しながら
歌え 今を 限りない気持ちの中に迷いこみながらも
こぼれ落ちてく過ぎていく日々の中
神様がどこかで僕のこと見てると
信じることができたならいいのに
いつまでもただ使いかけの言葉たちに頼りながら
果てしなさに少しだけうずもれながら
歌え 今を 通り抜けて見えたものを
飾らない新しい声で
歌え 今を 歌え 今を
たとえいつかもとの場所にまた帰りついても
作詞:牧野元
作曲:the castanets
『MARKET』 (1998)およびベスト盤『9599』(2002)収録
以下は、私がバンドを知るきっかけとなった、長年のファンでいらっしゃる元レコ屋の「コブスキ」さんのブログからの抜粋です(ご本人のご了解は得てます)。
http://ameblo.jp/flower-of-pear/theme-10008519380.html
「カスタネッツ、というか牧野元というシンガーソングライターは、もう少し広範囲に知られ、愛されるミュージシャンであると信じ続けて15年くらい経ちます。ですが、残念なことにいわゆる「ブレイク」もなく、ひっそりとした知名度であり続けています。救いなのは、活動を止めることなく、マイペースに現在もライブを中心に活動を続けていることくらいでしょうか。
淡々と描かれる風景。普通の人の普通の生活。小さな振幅に時に心を動かされ、時に沈ませ。小さな振幅は小さいから、時に「どうってことない」と言い聞かせたりしてウヤムヤにしたりするけれど、ウヤムヤにしたからといって無くなる、消化されるものではなく、少しづつ降り積もり、しかし巨大化するでもなく、常に引っかかりを残す。そういうのを一切の無駄も誇張もなく書き記す歌詞。本当に凄いと思います。こういうのを「凄い」というのだと思います。
多分、聴いたことのない方が最初に聴くと、「普通じゃん」で終わる可能性も大きいかも知れません。しかし、この「普通」は、誰もが簡単に描ける「普通」ではありません。牧野元という才能が、もっと広がってくれることを、、、より多くの方に聴かれることを、ボクは願って止みません。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/The_castanets
http://the-casta.net/:公式サイト
http://www.myspace.com/nakideye:牧野さんのソロユニット「裸眼 (lagun)」のマイスペ
http://hadakame.blog107.fc2.com/:「裸眼通信(ハダカメツウシン)」牧野さんのブログ
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