今回はバングラデシュから、工場で現地従業員に技術指導をする日本人を訪ねました。
バングラデシュでは今、世界中のファストファッションやカジュアル衣料が製造され"新たな世界の工場"と呼ばれています。 しかし10年前の失業率は40%。その改善の一因となったのが外国企業の進出です。
ファスナー製造で有名な日本企業YKKは工場従業員700名のほとんどを現地で採用。
工場でメンテナンスを指導している、バングラデシュ3年目の地田勝博さんは、 「現地スタッフだけでバングラデシュのオペレーションをしっかりしていけるように自分の持っている技術を伝えたい。」と目標を語ってくださいました。
YKKでは、早くからこの工場を通して地域社会に密着し貢献できるように力を尽くしており、技術指導だけでなく、毎年、現地社員と日本人社員で一緒にピクニックに行ったり、地方の高校生への教科書配布などの地域貢献も行っています。
しかしながら、バングラデシュの人は収入が良ければ他業種の会社でも転職してしまうのだそうです。 教育を与えた社員を失うことはYKKにとっても技術指導の地田さんにとっても痛手。それにも関わらず 「現地社員が入れ替わってしまうのは寂しいですし、当社にとっても痛手ですがYKKで学んだことをほかの職種の人たちに少しでも伝えてくれることで、バングラデシュ全体の技術レベルが上がれば、YKKの地域密着企業としての役割を果たしていると思います。」と地田さん。
「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」というYKKの精神。
ここバングラデシュの地でも確かに息づいています。
日本企業との二人三脚はまだ始まったばかりですが、不況の続く世界経済にこれからもたくさんの元気を与えていけるはずです。
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