【台北2008/10/28日=林泰】
台湾の馬英九総統は二十八日、台湾総統府で、北國新聞社の飛田秀一社長・主筆と単独会見し、八田與一(よいち)技師(金沢出身)のアニメ映画「パッテンライ!!」(同製作委員会、北國新聞社、虫プロダクション製作)の台湾での上映について「具体的な支援計画を検討したい」と述べ、実現に協力する意向を表明した。八田技師を縁に、金沢学院東高の生徒が修学旅行で鳥山頭(うさんとう)ダムを訪れることを「有意義な取り組み」と評価し、青少年交流の拡大に意欲を示した。
◇飛田社長と単独会見
馬総統が五月の就任後、日本の報道機関トップと単独会見するのは初めて。飛田社長は台湾政府の招きで台湾を訪れた。
「パッテンライ!!」は、干ばつで苦しむ約九十年前の嘉南(かなん)平原に、当時東洋一の鳥山頭ダムと水路網を建設した八田技師の情熱や生き様を伝えている。馬総統は「八田技師は台湾の歴史において重要で、尊敬されている人物だ」とアニメ製作を評価。映画の上映によって「日本人が『鳥山頭ダムを見たい』といったフィーバーを生む可能性がある」と期待を寄せた。
台湾で「パッテンライ!!」を上映するには中国語または台湾語の字幕を追加するなど、再編集が必要となり、馬総統は対応を検討するよう行政院新聞局に指示した。
飛田社長は、十一月十八日から二十二日まで、金沢学院東高二年生と教員約二百七十人が修学旅行で初めて台湾を訪れ、鳥山頭ダムや八田與一記念館などを見学することを紹介し、「台湾への修学旅行をできるだけ続けたい」と述べた。馬総統は「金沢学院東高の修学旅行を含め、青少年の交流に取り組みたい」と歓迎した。
小松-台北便など、台湾と日本の地方空港を結ぷ定期便の運航について、馬総統は「(増便については)集客力をさらにアップすれば、将来的には実現できるだろう」と述べ、乗客確保の観点から、双方向の交流拡大に努める考えを強調した。
中国との関係改善に重点を置く外交施策について、馬総統ば「自分の位置付けが『融日家』『親日派』になるよう、これからも努力したい。台日の間に前向きで未来志向型の関係を築きたい」とし、日台関係を重視す姿勢を強調した。
◇台湾・馬総統発言の要旨
【アニメ映画「パッテンライ!!」】
八田與一技師は、植民地時代にもかかわらず、日本の人にも台湾の人にも平等に接し、今も台湾の農民に尊敬されている。私自身も鳥山頭ダムなどを訪れ、敬意を表している。アニメ映画「パッテンライ!!」の製作は有意義なことであり、行政院新聞局で、台湾での上映について具体的な支援計画を検討した。
【修学旅行】
台北市には、第二外国語として日本語を履修する高校生が八千人いる。日本の高校生の修学旅行など、青少年交流にこれからも取り組んでいきたい。十一月に台湾を訪れる金沢学院東高の生徒が、八田技師ゆかりの烏山頭ダムや八田與一記念館を見学することは意義ある交流計画になる。
【地方便拡充】
互いの交流が活発になれば、航空会社も需要に合わせて対応するだろう。台湾、日本の双方が努力し、集客力をアップすれば、将来的には、増便も実現できると思う。チャーター便の機材の大型化も、集客の見通しが立てば対応できる。
【日台関係、台中関係】
日本のメディアは、すぐに、台湾の政治家を「親日」「反日」とレッテルを張ろうとするが、単純過ぎる。日本と台湾の関係が前向きで、未来志向に発展するよう取り組みたい。日本は一九七二年に中国と国交を結んだが、台湾も三十六年後の現在、同じことをしようとしているにすぎない。日本も当時は「親中派」に見えたのではないか。馬政権は、台湾海峡安定のため、両岸関係の改善に取り組んでいる。台湾有事は日本人にとっても大変、困る事態だ。
八田與一的事蹟
讓曾在嘉南平原長大的我
感動不已
illin010 2 years ago 8